2話 ページ2
『ふむ…暇じゃな』
灰桜色の長い髪を揺らし、琥珀色の瞳を爛々と煌めかせるのは鬼殺隊花魁柱であった産屋敷琥珀だ。あの頃の癖がついておりこの現代へ生まれ変わった今も尚着物で万年過ごしている。
そんな琥珀は今年で15を迎えた。前世で鬼殺隊として活動する前は遊郭にて過ごしていた。外へ抜け出した際に人間に殺されかけたところ鬼殺隊当主であった産屋敷輝明(産屋敷耀哉の父親)と産屋敷耀哉に出会い拾われた。
その後鬼殺隊へ入隊した琥珀はまた遊郭へ戻り鬼の情報などを集めてはそれを鬼殺隊へ伝え、鬼の討伐に貢献したのだ。
なんと言っても琥珀は人喰い鬼との間に生まれた子、異形種と人間の混血児、ハーフだ。鬼は長寿と言われており特殊な刀か日光でしか死ねない。が琥珀はハーフだ、人より少し寿命が長いだけであっていずれは死んでしまう。
『…散歩にでも行くかのう』
外着ようの着物に着替え、日傘をさしながら琥珀は散歩にへと出かけた。琥珀が再びこの現代に生まれ落ちたのは今から15年前、再び鬼としての性質を持ち生まれた。だがこの時代の両親はいない。琥珀が2歳の頃蒸発したのだ。そこから琥珀は1人でひっそりと森の奥に建てられた和風屋敷で1人で過ごしてきた。
だから学校にもいってはいない。本を買いそれを頭に叩き込み過ごしてきた。そのため頭脳派大学院レベルだ。
『お、この本面白そうじゃ…
ん？』
いつも通っていた本屋で新しい勉学の本を見つけたため手に取った時ふと、懐かしい気配を感じ取った。
昔、自分が死ぬ原因となった邪悪な存在のものの気配が。
『…全く。耀哉は鬼を討伐しきれなかったのか…？仕方あるまいのぉ。わっちが向かおうぞ』
くすりと笑を零した後、琥珀はその場から消えた。
『やれやれ…
｢誰だお前…！！！！｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 99人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
すずねこ - 更新頑張ってください!! (2022年4月28日 17時) (
レス) @page9 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
すずねこ - おもしろいから早く続きがみたいです❗ (2022年4月9日 13時) (レス) @page9 id: 7959e43801 (このIDを非表示/違反報告)
ミルヤ(プロフ) - れんさん» コメントありがとうございます！！更新頑張ります(´TωT｀) (2022年1月20日 12時) (レス) @page9 id: 414ea6103a (このIDを非表示/違反報告)
れん - 初コメ失礼しまーす！僕好みの小説ですね！応援したます！ (2021年9月23日 15時) (レス) id: 55e91f858f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミルヤ | 作成日時：2021年8月19日 12時
