. 195話 林間合宿13 ページ18
八百万side
Aさんは1度目を伏せ懐かしむように、とても穏やかな顔で話し始めた。
ぽつりぽつりと紡がれる彼女の言葉には、どれも想いが篭っているのが伝わってくる。
好きか分からないと言うけれど、それがどんな想いからなのかは何となく想像がつく。
八『…素敵な人だったんですね』
｢…ん｣
彼女の表情に私たちは思わず息を呑んだ。笑ってこそいないけれど、穏やかで温かい瞳。そこには哀しみの念も垣間見える。
葉｢もう会わないって、探してみたら会えるんじゃないかな?そんなに大事な人なら尚更｣
｢……そう、だね｣
言葉を濁しながらAさんは壁の方を向いてしまう。
｢…もう十分でしょ
…恥ずかしくてやってられない｣
芦｢やだー可愛いー!照れてやんの｣
葉(…
…これは轟くん厳しいんじゃ…?)
麗(爆豪くんもなぁ…)
耳(ていうか普通科の顔面国宝とはほんとに何も無かったんだ)
私としては轟さんとAさんが良くお似合いだと思っていたけれど、Aさんはそのような感情は持ち合わせてないのだろう。
轟さんの様子を見る限り、好意を寄せているように思えるのだけど…
芦｢さっ!神崎の話は聞いたことだし男子部屋遊びに行こー!!｣
｢は?｣
麗｢た、楽しみだな〜。大部屋らしいし!｣
｢ちょっと｣
『ふふ…Aさん、行きましょう?』
｢…何なの…｣
振り回されて口ではそう言いながらも、腕を引く私に無抵抗で着いてきてくれる。
彼女は本当に入学当初よりも雰囲気が柔らかくなり、こうやって歩み寄りを見せてくれた。きっと答えてくれようとしているのだろう。
それでも、自分に何かを言い聞かせ追い詰めているようにも見える時があって。
彼女を苦しめる何かを、私は計り知れないけれど、私は1人の友達として彼女の傍にいて私に出来ることをしたい。
***
Aside
｢…眠いんだろ、目閉じかけてるぞ｣
『…もう少ししたら戻る』
上から声が降ってきて目線だけ向けると、紅白の彼が横に座った。彼も目を擦って眠そうにしている。
部屋の隅の方に座って、男子部屋ではしゃぐ皆を眺めていた。所々でお菓子パーティーが始まっていたりカードゲームをしていたり。
昼間の訓練時とは打って変わり、この賑やかな空間に少しだけ和む。
と、思った矢先
飯｢こら峰田くん上鳴くん!部屋で枕を投げるのは｣
上｢固いぜ委員長!合宿の夜と言ったら枕投げをやるのが定石で＿＿｣
ﾊﾞﾝｯｯ
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レイ(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます!落ちはほんとに迷走してます💦かっちゃん、轟くんはもちろん夢主的には緑谷くんを好きになりそうだと思ったり。荼毘もありかも、とか…もしかしたら複数のルートを作るかもしれないです。。 (5月3日 20時) (
レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あお - いつも楽しく読ませてもらってます❗️落ちが誰になるのか楽しみです‼️更新頑張ってください(^^) (5月3日 20時) (レス) @page39 id: e91ba3f295 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - あめみやさん» ありがとうございます!コメント励みになります(T-T) (4月30日 13時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あめみや(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (4月30日 9時) (レス) @page35 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - HARUさん» 1話だけ更新出来ました、!コメント嬉しいですありがとうございます😆 (4月29日 18時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2023年3月8日 18時
