. 178話 君の、本当の ページ1
緑谷side
相｢…とまぁそんなことがあって、敵の動きを警戒し、例年使わせていただいてる合宿先を急遽キャンセル。
行き先は当日まで明かさない運びとなった｣
話しながら事前に配られていたプリントをビリビリと破る先生。数人の生徒から驚嘆の声が上がった。
前もお母さん泣かせちゃったし、また心配かけるだろうなぁ…
こうして
あまりに濃密だった前期は幕を閉じ＿＿
る前に、
｢それで、用って何?｣
『…大事な話があるんだ、神崎さん』
ある日の昼休み
彼女を呼んで屋上に来ていた。
｢屋上で良かったの?前,先生に怒られたよ私｣
『…う、良くはないけど…人に聞かれたらまずいと思って』
｢そう?｣
話をしようにも言葉に詰まる僕と対照的に、神崎さんは何ともなさそうな表情をしていた。
｢…死柄木が私のことでも言ってたの?｣
『…!!
…君は、何でも分かっちゃうんだね』
『…死柄木は君を未だに狙ってる』
｢らしいね。気を付けるよ｣
そう淡々と答える神崎さんは、自分のことなのにまるで他人事のように話す。
『…それで聞きたいんだけど…2人ってどういう関係なの?…知り合い、だったんだよね』
｢……関係?｣
『…ごめん,急に…。無理にとは』
｢…いやいいよ。警察には言ってあるし今更隠す事でもないから。
3年前に1度、私がヴィランに追われてた時に会っただけだよ｣
『…え…!?』
ヴィランに追われ…というか、たった1度…!?
｢死柄木が欲しいのは私じゃなくて私の個性。…あの時、色々と喋っちゃった私が悪いんだけどね｣
耳を疑うような話だった。
でも、死柄木の口振り的にあいつは単純に神崎さんの個性を手に入れたいんじゃない。
『…神崎さんが未だに個性を明かさないのも、それと関係してるの?』
｢それは別,私が言いたくないだけ。…だから,先生たちも知らない｣
『!!…流石に、それは』
｢…分かってるよ。で、
話はこれで終わり?｣
『…ううん、もう1つ…
死柄木は君を救うって言ってた。だけど僕だって君が苦しんでるなら助けたいんだ。
だから教えてよ、君のこと…』
｢あの人が私を救うって言ったの?
…他には、何か言ってなかった?｣
若干食い気味に問うた神崎さんが目を見開いて僕を見る。
『“近いうちに迎えに行く、ゴミは俺が処理してやる”って言ってた。
多分、ゴミの処理って何かの隠喩だよね…
君なら何か＿＿…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 728人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ(プロフ) - あおさん» コメントありがとうございます!落ちはほんとに迷走してます💦かっちゃん、轟くんはもちろん夢主的には緑谷くんを好きになりそうだと思ったり。荼毘もありかも、とか…もしかしたら複数のルートを作るかもしれないです。。 (5月3日 20時) (
レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あお - いつも楽しく読ませてもらってます❗️落ちが誰になるのか楽しみです‼️更新頑張ってください(^^) (5月3日 20時) (レス) @page39 id: e91ba3f295 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - あめみやさん» ありがとうございます!コメント励みになります(T-T) (4月30日 13時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
あめみや(プロフ) - 更新頑張ってください！！ (4月30日 9時) (レス) @page35 id: a179dcb416 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - HARUさん» 1話だけ更新出来ました、!コメント嬉しいですありがとうございます😆 (4月29日 18時) (レス) id: 4d64a1450f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レイ | 作成日時：2023年3月8日 18時
