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はじめside




ミス研の皆で海に来て、ビーチバレー中。
その間もAはずっと上着を着たまんまだった。




バンッ!




「ってぇ…A、お前今顔狙っただろ!」




「どうだか?気の所為なんじゃない?」




Aが打ったボールが俺の顔面に命中。




「一旦ここでやめだやめ!」



「金田一、そんなに痛かったか?」




「A先輩のボール、強烈でしたからね。」




「当たり前だ。」




俺とAが付き合って初めての夏。
それがミス研のメンバーと海って…まぁ、それも悪くないんだけどな。




「海の家!!!」




「先輩、女のコを見るその目やめましょうよ。」




「Aちゃんっていう彼女がいながら。」




「…あれ??Aは??」




「あ、A先輩ならトイレ行ってますよ。」




星野にそう言われ、すぐに戻るだろうと勝手に思っていた。









「にしても遅せぇな、A。」




「トイレに行って10分ですもんね。」




「また迷ったんじゃない?」




「Aなら有り得そうだな。」




皆で海の家の入り口付近で待ってたけど全然戻って来ねぇ。




「ちょっと俺見て来るわ。」




「あ、わかりました。」




女子トイレの方に行く途中、



「きゃ、離してください!」




「A?」




人の死角に入る場所で男に捕まっているA。




「君、一人なんでしょ?だったら俺に見せてよ。」




「いやっ…!!」



「おい!何やってんだよ!」




「あっ?誰だお前。」




「俺の女に手ぇ出してんじゃねぇよ。」




「は、はじめちゃ…。」





Aは男に上着を無理矢理脱がされて涙目になっていた。




「なんだ、君の女?




もう少しで遊べそうだったのにな。」




「…待てよ。」




「あっ?」



バンッ!




「は、はじめちゃん!」



「ってぇ!てめぇ何すんだ!」




「Aの怖さに比べたらこんなのなんでもねぇよな?!」




「な、なんだよ…わ、悪かったな…!!」




一発男を殴って、俺は拳を握りしめた。

▽→←海



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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年3月31日 21時

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