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Aside
校舎に戻った所で、映研の部員の子達が何やら悩んでいた。
「「どうかした?」」
「いや、新品のフィルムが届いたんです。
蔵沢部長が注文してたみたいで。」
「え?いつ注文したの?」
はじめちゃんとそのダンボールを見てみると、日付が6月15日になっていた。
「うわっ、これ泉谷先輩が亡くなった日だ。」
「映研多分廃部だし、今更もう使うことなんてないのに。」
「A!」
「あ、ちょ、はじめちゃん…!?」
はじめちゃんに手を掴まれて、一緒にミス研に向かう。
「蔵沢が自 殺じゃない?」
「あいつが、最初から3人を殺して死ぬつもりなら、
フィルムを注文したりしないでしょう。」
「う〜んしかし、それだけではなぁ。」
「あともう一つ。あのフィルムの告白。
罪の重さに苦しんでるのに、
本多って人をどこに埋めたのかひと言も書いてなかった。
それってかなり変だと思う。」
「それはそうだな。」
「おっさん、俺たちが眠っている間、
あの部室棟には俺達意外誰もいなかったんだよな?」
「あぁ、それは確認済みだよ。」
「あぁ〜!そうだ!思い出した!」
佐木くんがいきなり大声を出して、
見て欲しい映像があると言ってビデオを再生し始めた。
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作者名:反町ゆうり | 作成日時:2022年2月27日 8時