双子の妹。1.【金田一少年の事件簿NEO】 (ページ16)

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Aside

蔵沢先輩が居る映研の部室に向かった。

「あの…何か手伝えることありませんか？」

「いいのか？金田一君が心配していたぞ。」

「はじめちゃんのことは…別にいいんです。
人のことAなのかBなのか微妙ってバカにして、
しかも水かけてきたりしてほんと双子の兄とは思えない。
それに比べて蔵沢先輩はすごいです。あの殺人鬼の映画、
ホントに感動しました。」

「すごいのは、僕の祖父だよ。
蔵沢明の孫だからって注目されてるだけさ。
それがホントは、すごく嫌なんだ。祖父とは関係なく、
早く一人の映画監督として認められたい。だから必死なんだ。」

「あの…私にできることがあれば何でもします。」

「じゃあ…2時間後に緊急部会を開くから、みんなを集めてほしい。
今後のことについて皆と話をしたい。」

「わかりました。」

・

Aは多分、今のところ大丈夫だろう。

「なんでドラッグストアなんですか？」

「うん、ちょっとね〜。」

「A先輩のこと心配じゃないんですか？」

「はじめちゃん、ほんとはAちゃん、のことめちゃくちゃ心配なくせに。」

「確かに、心配になってきた。」

俺…財布に金、入ってたっけ！？

「やっぱ足んねぇ！佐木、美雪、金貸して！」

「「157円…あ〜もう。」」

美雪と佐木のを足してどうにか足りた。
…よし、これで確かめられるな。

アイツも気になってたこと。