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Aside
そして次の休みの日も撮影をしに、学校に。
「おはようさん。今日も撮影だ、気合い入れよう。」
「可愛い！」
「そうだね！」
「(犬撫でてるAも可愛い。)」
わんちゃんって癒されるなぁ、でもなんで犬？
「でも、なんで犬？」
「あっ、このコはうちで飼っているポアロ。
撮影で小犬使いたいらしくてさ、1年の辻だけが飼ってるのは大型犬で使えないって頼まれちゃって家から連れてきた。」
「結局部長が一番ノリノリじゃないですか。」
「噂の真相突き止めるまで映研の奴らを油断させるためのカモフラージュさ。」
「はいはい。」
まぁ、ノリノリなのは部長だね。
「てか、何でポアロなのに服がホームズなんですか？」
「A…。」
振り向いてはじめちゃんの方を向いた瞬間、
上の方から映研の子達の悲鳴が聞こえてきた。
「どうした？」
「人形が増えてる。」
「えっ、なんで？」
その人形の中にスコーピオンの仮面を被った人形があり、
はじめちゃんが仮面を取ったら頭から血を流した真田先輩だった。
・
剣持さんと鑑識さんたちが駆けつけ、遺体を運んでいく。
「すいませんでした。俺が見張ってたっていうのに…。」
「誰か怪しい人間見なかったか？」
「いえ…特には。」
「おっさん。この事件、簡単には終わらなそうだぜ。」
映研の部室で、剣持さんたちが皆に話を聞くことになった。
まだあのスコーピオンの映画の引っかかりも解けてない。
「制作にかかわった者は死ぬ、っていう噂の"殺人鬼スコーピオン"って映画があるんだよね？」
「刑事さんまでそんなデマ、信じるんですか？」
「どうしてそんな噂が流れたのか何か心当たりある？」
「さぁ？誰かが僕の才能に嫉妬でもしたんじゃないですかね。」
「俺からも一個だけ良いですか？あの映画って、
ホントに3年の先輩達4人で撮ったんですよね？」
「だから、そう言ったじゃないか。」
「蔵沢先輩、あの映画もう一回見せてもらっても良いですか？」
「何か気になることでも？」
「少しだけ…引っかかることがあって。
多分…はじめちゃんも同じことが気になってると思うんです。
剣持さんもみたいですよね？」
蔵沢先輩の許しを得て、もう一度見れることになった。
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作者名：反町ゆうり
| 作成日時：2022年2月27日 8時
