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「帰るぞ」
そう言うとクロコダイルさんは、小型ボートのエンジンを動かして船の進路を島へと向けた。
エンジン音だけが海の上に響き渡る。
こんなボート、うちにはなかったはず。
どこかから借りたのだろうか。
私のために。
私なんかのために。
そう思うと、感情を抑えられなくなってしまった。
『……うぅ、クロコダイルざん…ご、ごめっ……なざ、い』
クロコダイルさんの背中に向けてそう言うと、彼はギョッとした顔で振り向いた。そして一言。
「何の謝罪だ」
『全部、です…。ごめんなさい、私…』
気付かなければ、良かった。
気付かなければ、こんなに苦しまずに彼の仲間でいられた。
何も考えず、彼の隣で笑っていられたのに。
でも、もうこの思いを抑えられない。
『わた、し……クロコダイルさんのことが、好きです、好きになってしまいました…ごめんなさい……ヒック、っうわぁああん』
クロコダイルさんは私のことを仲間として認めてくれたのに。恋愛感情を抱いてしまってごめんなさい…ごめんなさい。
心の中で謝り続けながら、クロコダイルさんの言葉を待つ。
返ってきた彼の言葉は、予想外のものだった。
「何で謝る必要がある」
『………えっ、だって』
クロコダイルさんは、上司だし。
それに、何より
私みたいな子供っぽい女、クロコダイルさんを好きになる資格は無い。
そう言うと、彼は鼻で笑った。
「なるほどな」
納得を表す言葉にズキッと心が傷む。
あぁ、やっぱりそう思ってたんだ。
「じゃあ、俺もお前を好きになる資格は無いってことになるのか？」
『……へ？』
あれ、何の話だ？
「俺みたいなオッサンは相手にもされねぇってことか」
『なっ、クロコダイルさんはかっこいいです！どんな女性でも落ちますよ！』
「そうか。じゃあ、ここでお前を口説いても何も問題は無ぇな？」
『もちろんで……ん？』
あれ、本当に一体何の話をしているんだ。
「本来は男から言うべきなのに、先に言わせちまって悪かったな」
そう話すクロコダイルさんの声は思ったよりも、ずっと近くに聞こえた。
それもそのはず、気がついたら私は彼の腕の中にいて。優しく、包み込まれるように抱きしめられていた。
「A。お前が好きだ」
『……っ、嘘』
「現実だ。俺が冗談が好きな人間じゃ無ェってことは、部下であるお前がよく知っているはずだろう」
さぁ、返事をどうぞ。レディ。
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あ - あああああああああああああああああ好きぃぃぃぃぃっぃいっぃっぃいっぃぃ最高クロコダイル様紳士でお色気に溢れすぎていますわいやん破廉恥ぃぃx (3月5日 0時) (
レス) @page41 id: 50db911cde (このIDを非表示/違反報告)
アキ - イチロウくん絶対中二病やなw (11月14日 18時) (レス) @page14 id: d5b2e4b4ca (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - わわわわわ神です好きです〜もっとクロコダイル様好きになりました〜 (2023年3月18日 22時) (レス) @page48 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あい(プロフ) - めちゃくちゃ本当にすごくわたし本当に礼さんの小説大好きです……😭😭なぜ！！！もっと早く出会わなかった……！！礼さんの別作品から辿ってきました……、もうほんと最高です‼️幸せをありがとうございます!!!! (2023年2月11日 21時) (レス) @page47 id: caff2e3186 (このIDを非表示/違反報告)
くるみるく - 完結おめでとうございます！最高でした！甘々だぁ……！ (2022年9月14日 11時) (レス) @page48 id: 89fb78aa91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：礼
| 作成日時：2019年8月11日 15時
