124 ページ36
「よし！A、向こうのデッキに行こうぜ！あっちなら邪魔されねぇから！」
『邪魔って……船員の皆さんすごくいい人達で、全然邪魔じゃなかったですよ』
「あー、俺にとっての邪魔っていう意味で……いや、うんそうだな。良い奴らだろ？俺の大切な家族だ！」
エースさんに手を引かれて、船の裏側のデッキに到着した。その場所自体はそんなに広くはなく、大人5人が横一列で並びそうなくらいの大きさだ。
『わぁ、風が気持ちいいですね！』
「そうだろ？なんか悩んでる時とかここに来ると落ち着くんだ！」
『えっ、エースさんに悩みとかあるの！？』
「お前、俺をなんだと思ってんだよ」
超絶ポジティブ体力人間(炎タイプ)だと思ってます。
思わず口の先まで出かかった。
危ない危ない。はい、お口ミッフィーちゃん。
「俺にだって悩むことくらいあんだよ」
『わかりますわかります。カレーにするかラーメンにするかって究極の問題ですよね』
「やっぱテメェ馬鹿にしてんな！！？」
えっ、迷わないの？
私はその日の気分によってカレーかラーメンか変わるから、毎回悩むんだけど。
「…ハァ、こっちはお前のことですげぇ悩んでるっていうのに」
『えっ、私悩ませるような何かしました？いや、私のことだし何かしらやってそう！』
とりあえずごめんなさいと謝ると、エースさんは一瞬キョトンとした後に吹き出した。
「ははは！やっぱりお前面白いな！」
『エースさんから面白いって言われるの二度目ですね！ありがとうございます！』
最近色んな人に面白いって言われるから、いっそのことお笑い芸人にでもなった方がいいんじゃないかと思う今日この頃。
まぁ、芸能界は色々と厳しいから無理だろう。
…いや、海賊の世界よりは優しいのか？五分五分か。
『っとと、風が強くなってきましたね』
スカートの裾がめくれそうになり、慌てて抑える。
その瞬間、エースさんの顔色が変わった。
「…おい、その傷どうしたんだ？」
『へ、傷？』
「その足のやつだ！インペルダウンの時は無かっただろ」
もう傷はすっかり塞がってて痛みも全くなくなっていたので、なんのことを言われてるのか気づくのに時間がかかった。
そう、マリンフォード頂上戦争で大将黄猿につけられた傷だ。
『いや〜流石に不意打ちからのレーザーを防ぐ技量はなかったんですよ』
でも、もう治ったので大丈夫ですよとパンパンと傷跡を軽く叩いて笑って見せた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2866人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【2】善良な一般市民ですが何故かマリンフォード頂上戦争に参加することになりまし... 【1】善良な一般市民ですが何故かインペルダウンLV6に幽閉されることになりました... 悪魔の実？いいえ。体質です part2【ワンピース】もっと見る
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あ - あああああああああああああああああ好きぃぃぃぃぃっぃいっぃっぃいっぃぃ最高クロコダイル様紳士でお色気に溢れすぎていますわいやん破廉恥ぃぃx (3月5日 0時) (
レス) @page41 id: 50db911cde (このIDを非表示/違反報告)
アキ - イチロウくん絶対中二病やなw (11月14日 18時) (レス) @page14 id: d5b2e4b4ca (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - わわわわわ神です好きです〜もっとクロコダイル様好きになりました〜 (2023年3月18日 22時) (レス) @page48 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あい(プロフ) - めちゃくちゃ本当にすごくわたし本当に礼さんの小説大好きです……😭😭なぜ！！！もっと早く出会わなかった……！！礼さんの別作品から辿ってきました……、もうほんと最高です‼️幸せをありがとうございます!!!! (2023年2月11日 21時) (レス) @page47 id: caff2e3186 (このIDを非表示/違反報告)
くるみるく - 完結おめでとうございます！最高でした！甘々だぁ……！ (2022年9月14日 11時) (レス) @page48 id: 89fb78aa91 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：礼
| 作成日時：2019年8月11日 15時
