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あれ、ちょっと待てよ。
さっきの死の外科医とのやりとりを思い出す。
なぜ彼はピンポイントで私を川に落とすと言ったのだろうか。私が水場に落とされることを嫌がるのを知っていた?
まるで私が能力者だと分かっているみたいじゃないか。
サッと頭から血の気が引く。
誰から聞いた?
少なくともあのマリンフォード頂上戦争で会った人達以外に、私はこの能力のことを話してはいない。
『…何で、川に落とすって言ったんですか?』
「あ?お前、能力者だろ?」
『!!』
やっぱり!何でかはわからないけど、この人は私のことを知ってる
『もっもしや、ストーカー……なわけありませんよね!軽いジョークですよ!海賊ジョーク!!』
思っくそ睨まれた。
顔こっわ。こんなお医者さんいたら子供逃げるわ。
「ハァ……テメェのことは麦わら屋と火拳屋から聞いた」
『え!?トラファルガーさん、2人に会ったんですか!?』
マリンフォード頂上戦争が終わった後、彼らがどうなったかまるで分からなかったから心配だったのだ。
無事だと分かってすごく嬉しい。
「あぁ、2人ともすごい怪我だったからな。俺が治療した」
『え?』
“俺”が“治療した”??
「何か疑問に思うことでもあんのか」
『いっいや、そんな、“えっ!この人本当に医者だったの”とか思ってないですよ!!』
「ほぉ〜良い度胸だなヒロイン屋」
わーい褒められた。あっはっは。
笑い事じゃねぇ!!
私って嘘がつけない性格なのかな!!
「大体、外科医って二つ名にもついてんだろ」
『その外科医の前に“死”っていう物騒な文字が付属してるじゃないですか!』
どうやったらそんな二つ名つけられるんだ。
敵と戦うとき
“これよりオペを始めます”って、“心臓摘出”とか“両足切断”とか言いながらその刀で人をぶった切ったりしたのかな?
「…あながち間違ってねぇな」
『間違ってないの!?』
ハートの海賊団の船員さん達を見ると、みんな一同にうんうんと頷いていた。マジか。
船員達からトラファルガーさんの武勇伝を聞きながら、さらに歩くこと数分。海岸に到着した。色々な船が停泊する港だ。
その中で一際目立つ形と色をしている船が目に入る。黄色の潜水艦。その船の前で彼らは止まった。
「ようこそ俺たちの船へ」
半強制的に連れてこられたような気がするけど…まぁいいか!潜水艦とか初めてでちょっとテンション上がるしね!
女は度胸だ!!お邪魔します!!
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あ - あああああああああああああああああ好きぃぃぃぃぃっぃいっぃっぃいっぃぃ最高クロコダイル様紳士でお色気に溢れすぎていますわいやん破廉恥ぃぃx (3月5日 0時) (レス) @page41 id: 50db911cde (このIDを非表示/違反報告)
アキ - イチロウくん絶対中二病やなw (11月14日 18時) (レス) @page14 id: d5b2e4b4ca (このIDを非表示/違反報告)
おはよ - わわわわわ神です好きです〜もっとクロコダイル様好きになりました〜 (2023年3月18日 22時) (レス) @page48 id: d4f6705fb9 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)あい(プロフ) - めちゃくちゃ本当にすごくわたし本当に礼さんの小説大好きです……😭😭なぜ!!!もっと早く出会わなかった……!!礼さんの別作品から辿ってきました……、もうほんと最高です‼️幸せをありがとうございます!!!! (2023年2月11日 21時) (レス) @page47 id: caff2e3186 (このIDを非表示/違反報告)
くるみるく - 完結おめでとうございます!最高でした!甘々だぁ……! (2022年9月14日 11時) (レス) @page48 id: 89fb78aa91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:礼 | 作成日時:2019年8月11日 15時