検索窓
今日:19 hit、昨日:1 hit、合計:13,924 hit

くそ兄貴 ページ2

『はぁ、今日もいい天気だな。こんな日は校庭の木陰で日向ぼっこに限る』

何の変哲もない日の午後
こんなのどかな日は久々じゃないだろうか。
最近は中々ゆっくりする機会もなかったわけだし、少し羽を伸ばすくらいバチは当たらないだろう


「あ、いた!おいA!!」

『…え、八?!どうしたの血相変えて』


聞き慣れた声に慌てて起き上がれば、息を絶え絶えに同室の竹谷八左ヱ門が走ってきた

彼とはクラスが違うものの四年になった年、お互い同室の人がいなくなったことにより同じ部屋となった


…のは置いといて、


「A…おま、お前…おまえっ」

『落ち着いて八。深呼吸だ深呼吸
ほらすーー、はぁーーすーー、はぁーー』

「すーーはぁーーー…ふぅ。

あ!そうだった。お前、兵助に謝ってこい!凄い怒ってたぞ?今からでもまだ間に合う、きっと誠心誠意込めれば許してくれるから」

『…はぁ!?俺が何しったって?』

「え、お前…兵助の作った豆腐一口食べて“こんなの食えるかー!!”って皿ごとぶん投げてそのまま逃走したって……それと、勘右衛門の大事にしまっておいた団子を食べて、」

『え、ちょっと』

「それから、雷蔵の褌5枚盗んだって…みんなカンカンだぞ?」

『はぁあぁああああ!!!!?なにそれ、意味わかんない!!俺なにもしてないよ!!』


第一雷蔵の褌ってなんだよ!変態か!?変態がいるのか?俺はその変態にされてるのか?!ふざけるなっこんな1話目で主役が変態とか笑えないわ!!

大体雷蔵の褌盗んで需要のある奴なんて1人しか…

あ。いたわ


脳裏を掠める憎たらしい顔に自然と青筋が立つ



『……あのクソ野郎』


犯人は十中八九。いや、100%あいつだな
そして、これは俺を陥れる為の壮大な嫌がらせとみた





(人の安眠どころか平和な1日を台無しにしやがって

あのクソ兄貴)





『ぶっ殺す!!!!』




仕込んでおいた暗器を確認して、駆け出す
地平線の彼方にいるであろう片割れを目指して

団子、豆腐…→←人物設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (69 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
125人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

伊綱(プロフ) - 黒糖さまでーすさん» コメントに気づかずすみませんでした(汗)待っていてくれてありがとうございます (5月28日 22時) (レス) id: 4fcd5fb6be (このIDを非表示/違反報告)
黒糖さまでーす - 同じく待ってました (2023年3月4日 17時) (レス) @page14 id: b07dd8e215 (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 待ってました (2022年12月4日 21時) (レス) id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - ナツフユさん» 最新話更新いたしました。お待たせしてすみませんでした(汗 (2022年12月4日 19時) (レス) id: 4fcd5fb6be (このIDを非表示/違反報告)
ナツフユ(プロフ) - 最新話来て欲しい (2022年12月4日 12時) (レス) @page4 id: 0f4d4373eb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:伊綱 | 作成日時:2021年4月11日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。