不完全燃焼 ページ9
遠くで鐘のなる音が聞こえ、予算会議終了の合図が出された
各委員長達は落胆の声を上げた
「あー！！！しまった！！途中から乱入してきた長次の相手してる間に時間が経ってしまった！！！」
「…もそ、予算取れなかった」
「ふむ、結局どの委員会も予算は取れずじまいか
仕方ないまた次回にしよう」
「何でもいいが、へっくしゅ！！…だれか、ぉれの、くしゅ！くしゃみ、止めて…くれ！！」
「留三郎！！大丈…ぎゃあぁあ！！？」
「うおあっ！？？」
「お前たち、大丈夫かー？」
「またか」
……
………
「終わりだな。今回も我ら会計委員会の勝利よ！！」
「…まだ、終わってないッ！！」
高笑いする文次郎に竹谷が噛み付く。
駆けつけた久々知はボロボロの竹谷を制しにかかった
「八左ヱ門ッ！！もうよせ、お前は十分頑張ったよ
A先輩だってきっとここまでやってくれたお前に文句は言わないさ」
「離してくれ！」
「！あっ、八左ヱ門！！」
「……ばかがッ」
「がっ！？……っ」
引き止める久々知を払って進む竹谷。
だが、もうその動きは誰が見ても明らかだった
竹谷の一撃を難なく交わした文次郎はそのまま竹谷の背後へ回り込み手刀を叩き込む。
意識を手放した竹谷の体が地面へと吸い寄せられていく
「はち…」
「……。ったく、後輩の躾がなってねぇな。A」
「？……！！A、先輩っ」
文次郎に言われて初めて久々知は、自分の後ろにAがいる事に気づいた。と同時に彼の表情を見た瞬間、背筋が凍る
そして、この場に立っている事を後悔した。
逃げ出したくなる衝動を必死に抑えて、静かに事の成り行きを見守る
文次郎を見つめるAは、次に倒れている竹谷を見る
そして数秒置いてから口を開いた
『久々知、竹谷を連れて保健室へ行きなさい
すぐそこの穴に伊作もいたから、手当てしてもらっておくれ」
「は、はい！」
竹谷を回収し、久々知は足早にその場を去る。
二人を見送り、Aはまた文次郎へと向き直る
『さて、今度は俺と“話し合い”してもらおうか。文次郎』
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伊綱(プロフ) - 紫さん» ありがとうございますありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいです頑張りますっっ (2020年12月23日 12時) (
レス) id: f89eb70165 (このIDを非表示/違反報告)
紫 - この作品むっちゃ好きです。更新楽しみにしてます (2020年12月22日 3時) (レス) id: be99c0bfdf (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - 葵さん» ありがとうございます！とても嬉しいですっっ (2020年10月28日 15時) (レス) id: f89eb70165 (このIDを非表示/違反報告)
葵 - 面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2020年10月28日 14時) (レス) id: 1d63efc7c2 (このIDを非表示/違反報告)
伊綱(プロフ) - 猫築かなめさん» ありがとうございます！！なるべく更新できるよう頑張ります (2020年10月23日 11時) (レス) id: f89eb70165 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：伊綱 | 作成日時：2020年7月25日 13時
