複雑 ページ42
Aside
……………いいなぁ。
今、私は食卓でキッチンにいるジェルにぃを眺めてる。
エプロンしててかっこいい。
チャーハン作ってるんだけど、火は危ないって言ってやらせてくれなかった。
料理できる男の人ってかっこいいなぁ。
ジ「おう、ありがとな」ニコッ
『あれ、最近私考えてること声に出てるの多くない?w』
ジ「言わなくてもAの考えてることなんて分かるけどなw」
『さすがジェルにぃ!w』
こんな何気ない話をしてる時も、私の幸せの時間。
私はにぃに達と居れるだけで幸せなんだけどね。
いつか私も結婚するのかなぁ。
だけど、今は結婚したくないと思ってる。
だって、仕事出来なくなるし、にぃに達とも離れなくちゃいけないでしょ?
にぃに達と離れてって彼氏に言われたら即別れるわ。←
いつまでもこんな時間が続いてほしいなぁ。
あ、莉犬からの告白の返事………しなきゃ……。
私が返事をしたら、莉犬との関係はどうなる?
出来れば変わってほしくない。
まだ、返事は分からないけど。
だけど………にぃに達の事を恋愛感情で見たことがないのだ。
かっこいいとは思うけど、私が思う“好き”は仲間としてだったから…。
『ゔゔぅ……』
ジ「……莉犬からの告白の返事か?」
コトッっとテーブルの上にチャーハンを置いて目の前に座るジェルにぃ。
『え?知ってるの?』
ジ「莉犬が自分から話してたで」
『そっかぁ……どうすればいいんだろ』
ジ「………今決めなくても、大丈夫やない?じっくり考えや。…でも、今は俺といる時間。だから……
俺の事だけを考えて」
『え………?』
ジ「莉犬の事ばっかりじゃなくて、俺の事も見てほしいねん。今言っても困らせるって分かってるけど………
A、好きやで。
俺も返事は気長に待ってるから」
ドキン
『………わ、かった…』
ジ「ほら、冷めちゃうで。食べよ?いただきまーす」
『いただきます…』
ジェルにぃが作ってくれたチャーハンは美味しかったけど、複雑な味がした。
ご飯を食べ終わり、お皿を洗って部屋に戻る。
ジェルにぃも私を好きだったなんて………
ボスッ
ベッドに飛び込み唸る。
『ゔゔぅぅっ』
私、酷いな。最低だ。
ジェルにぃと莉犬の気持ちも知らずにいつも
“大好き”なんて言って。
どうすればいいんだろ………
こんな時、おじいちゃんだったらなんて言ってくれる……?
私はそのまま眠りについた。
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きぃ - 主人公の通知表の数学が気になるw (2021年4月6日 12時) (レス) id: 49211db295 (このIDを非表示/違反報告)
鈴夏。(プロフ) - レイさん» コメありがとうございます!『うぇん…が、頑張る…』← (2021年3月31日 17時) (レス) id: 2b5057c6fb (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 小学生だから数学ないけど頑張って!! (2021年3月31日 17時) (レス) id: e54bc9ab46 (このIDを非表示/違反報告)
鈴夏@推しを笑顔に(プロフ) - 暇くまさん» コメありがとうございます!え、私ですか!?あ、ありがとうございます笑これからも読んでいただけると嬉しいです! (2021年1月16日 14時) (レス) id: 2b5057c6fb (このIDを非表示/違反報告)
暇くま - 話とても面白かったです!あと作者さん可愛すぎません (2021年1月16日 8時) (レス) id: af8853b21b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鈴夏 | 作成日時:2020年5月28日 13時