トリップしたら推しが囚人って聞いてないんですが！？2

真っ直ぐな正義 ページ17

ガスター視点


いつの間にか私はA君を引っ張ってた

なんでだろうか？

A君には、死んでほしくない

初めてその気持ちが出た


こんなことは初めてだ

前から………いや、初めて会ったときから何か惹かれるものがあったが、それが何なのかは わからなかった

しかし、今思い出した

昔、本で読んだことのある感情だ

人間やモンスターがなる感情だ


ガスター『……ｸｸｸｯ……あはははは！
やっぱり君は凄い！ありがとうA君！』

A「え……？」

ガスター『君は私に恋と言う感情を教えてくれた！ありがとう！』

あぁ、でもどうしようか？

私は、この感情について知りたい

だが君はこれから死んでしまう


ガスター『死なせたくないなぁ………』

気づいたら、そんな事を呟いてた

A「…………ガスター、泣かないで」

ガスター『え………？』

気がつかなかった

頬を触ると水が流れていた

どうやら、私は泣いているらしい

そうか……私はA君がいなくなることが悲しいんだ

やっぱり君は凄い

私をこんなに苦しい思いをさせるのだから


A「ガスター、私は機械に入りたいの……離してほしいな」

ガスター『ｯ………』

私が悲しむべきではない。

それは、わかってる

私が言ったことだから

だが、それでも…………私は君に生きてほしい

身勝手だって言われても構わない………

A「私のお願いを守ってくれないの？」

ガスター「……………」

君の決意は強い

皆を幸せにするという為に決意をしてるのか？

なら……


私が君の決意を壊せば君は生きてくれるのか？


いや、やめとこう………

君のためにも………

ガスター『わかった………行っておいで……』

A「ありがとう」

ありがとう……なんて、やっぱり君は変わってる

君はこれから死ぬんだぞ？

実験が成功しても君はこの世にいないんだ

君が犠牲になった世界には君の存在はないのに……

何故、ありがとうと言える？






そんな真っ直ぐな正義が皆を惚れさせたのだろうね

言いたいこと→←幸せに……

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