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その次は時透だ。まだ眠いのかウトウトしながらやって来た。このままだと寝倒れてしまうから縁がおんぶした。
時透「おはよう……ございます。……おやすみなさい兄様」
と1回完全に起きたのに縁にもっとおんぶして欲しくてまた眠りにつく。縁は「仕方ないね」と言って荷物の少ない不死川に自分の荷物と時透の荷物を持ってもらう。最後に来たのは宇髄だ。どうやら奥さん達に言い寄られていたらしい。「ずるい」と。縁は宇髄の奥さん達にも何度か面識があり兄のように慕われていた。
宇髄「お!俺がド派手に最後か!」
と何故かキラキラし始めた。近くにいた隊士は柱が勢ぞろいしているのに驚いてそんなにすごい任務なのかとドキドキしていたが煉獄の
煉獄「温泉!楽しみだ!」
の言葉でドキドキの緊張は収まって、いいなと思うのであった。温泉は県外にあり列車に乗って行くことになる。手の空いていた宇髄が五人分の切符を買ってくる。列車に乗りんで空いている席に座ると早速持ってきた弁当を食べ始める。
煉獄「うまい!うまい!うまい!」
縁「少し静かにしようね」
そう言われると音量を落として食べ始める。時透は縁に膝枕をしてもらっている。席順は手前に縁と時透。向かいに煉獄と宇髄。不死川だけ別の席だ。
不死川(なんで……)
ガタンゴトンと一定の速さで揺れている列車。何時間か経ってやっと目的地に着く。人の手によって作られた石の街道を歩いて見えるのは高級旅館と謳われている旅館だ。
時透「……ん、着いたの?」
縁「おはよう時霊君。歩けるかな?」
時透「歩けない。おぶって」
縁「いいよ」
他の三人が自分で歩けと思ったのは仕方ないだろう。時透は後ろの三人を見るとニヤリと笑った。
時透(兄様は僕の)
三人にまるで雷が落ちたように固まる。そしてこの温泉旅行はただの旅行ではないと悟った。どれだけ自分達の慕う縁に自分の存在感を出すかの勝負なのだ。
時透「早く部屋に行こう」
縁「そうだね、行こうか。ほら、三人も行こう」
三人「はい(負けない/ねェ)」
旅館に入って登録をすると用意された部屋に行く。襖を開けると絶景が広がっている。ついつい炭治郎や禰豆子にも見せたかったと思ってしまう縁。
煉獄「兄上!この近くに食べ歩きのお店が沢山ある所があるのですが着替えて一緒に行きませんか?」
縁「それはいいね。……着替える?」
煉獄「はい!兄上に似合うと思って買ってきた着物があるのです!ぜひ着てみてください!」
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神夜の羽織(プロフ) - 下で話していたパスワードのかかったお話を個人的な都合で削除することになりました。待っていてくださった方々には大変申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます (2020年3月4日 14時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - ありがとうございます (2020年2月28日 1時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - いいですよ^_^どの作品もいつも楽しみに待ってます(≧∀≦) (2020年2月28日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - お返事を待ってます (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - それは本当に暇つぶし程度のもので自己満足です。それでも大丈夫ならば今の其の壱のリメイク終了と共に公開します。それでも宜しいでしょうか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2019年11月6日 23時