番外編第七話 胡蝶しのぶ誕生日祭 ページ37
※この話は鬼舞辻無惨が倒されて全員生存ルートのお話です。二人は付き合っています。
縁は禰豆子と炭治郎からとあるものを貰っていた。それは映画のチケットだ。映画はあまり庶民に親しまれていない。手に入るのもやっとの事だと聞いたことがある。ならどうやって手に入れたかと言うとそれは内緒と言われたそうだ。
縁「しのぶちゃん。良かったら一緒に映画に行かない?」
台所で洗い物をしている胡蝶に話しかける。手にお皿を持ったまま振り向く。彼女の下ろした髪がゆらゆらと揺れた。思わず心が高鳴ったのは致し方ない。
胡蝶「映画ですか?行きたいです」
縁「なら、その洗い物が終わったら行かないかい?上映場所も汽車で数駅だからすぐに行けるし」
胡蝶「フフ、なら早く終わらせますね」
縁は幸せだと思った。鬼舞辻無惨が生きている時はこんな日が来るなんて心にも思っていなかったこらだ。胡蝶は平常を装っていたが内心どきどきだった。縁と同棲を始めてから常に心臓は高鳴っていた。皿洗いが終わると自分の部屋ですぐに身支度を整える。胡蝶の髪は肘くらいまで伸びていた。その長い髪を今で言うギブソンタックという髪型にしていつかに貰った簪を付ける。服装はそあえて蝶が刺繍された控えめの色の着物。。玄関に行くと同じく控えめの着物で身を包んだ縁がいた。
胡蝶「待たせましたか?」
縁「いや全然。じゃ、行こうか」
この二人にはかなり身長差があるが纏う雰囲気で自然と補われている。周りの人がそんな二人に見とれている。汽車に乗って数時間したら目的地の駅に着いた。この街は海外から取り入れたものが数多く存在している。目の前に広がる道の先に見える洋館が当時の映画館だ。二人は他愛のない話をしながら映画館に向かう。チケットを見せて中に入るともうすぐで始まるようで急いで席に着いた。
胡蝶「ぎりぎりでしたね」
縁「そうだね。少しゆっくり歩きすぎたようだ。次は気を付けよう」
次という言葉に胡蝶は密かに喜んだ。また縁と出掛けれるということだからだ。縁ならば胡蝶が誘ったら必ず行くと思うが黙っておこう。部屋が暗くなると映画がはじまった。縁は横にいる胡蝶をちらり見る。初めて見るという映画に目を輝かせている。
縁(可愛いなぁ)
縁は映画に目線を戻した。後ろの席の人が縁の身長で困っているとは梅雨知らず。映画を見終わると外に出る。
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神夜の羽織(プロフ) - 下で話していたパスワードのかかったお話を個人的な都合で削除することになりました。待っていてくださった方々には大変申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます (2020年3月4日 14時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - ありがとうございます (2020年2月28日 1時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - いいですよ^_^どの作品もいつも楽しみに待ってます(≧∀≦) (2020年2月28日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - お返事を待ってます (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - それは本当に暇つぶし程度のもので自己満足です。それでも大丈夫ならば今の其の壱のリメイク終了と共に公開します。それでも宜しいでしょうか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2019年11月6日 23時