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縁「じゃあ温泉に行こうか」
桶に着替えと手拭いに石鹸を入れて温泉に向かう。さて、ここの温泉は一体どんな温泉なのだろうか。縁は胸を躍らせる。ここの温泉の売りは露天風呂だ。露天風呂だけ少し高いところにありそこから絶景が見られる。春なら桜吹雪。夏は緑輝く森。秋は赤や黄色に色付いた木々。冬は一面銀世界。縁達はまず体を洗う。今この風呂場には誰も居ないから貸切状態だ。
宇髄「ん?縁様、肩から腕にかけてに黒い痣がありますけど大丈夫なんですか?」
縁「あぁ、これの事かい?大丈夫だよ。”昔”からあるからね。炭治郎も同じような痣が額にあったでしょ。それと似たようなものさ」
時透「その炭治郎という隊士は本当に兄様の兄弟なの?全然似てないけど」
縁が今頭を洗って上あげている時透が宇髄に続いて質問してくる。その頭は泡でモコモコだ。煉獄と不死川は先に体を洗って風呂に入っている。
縁「本当の兄弟ではないよ。ご両親に空腹で助けて貰ったことがあってね。それからずっと竈門家にお世話になっているんだ。よし、流すよ」
「ザバーっ」と音を立てながらお湯を流して泡を落とす。そのまま腰に手拭いを巻いたまま湯に浸かる。
縁「いい湯だねぇ」
不死川「癒されますね。此処に縁様と来られて良かったです」
さり気なく他の人を遠のかせて縁の名前を強調して言う不死川。これには他の人は固まってすぐにそれぞれで感想を言い合う。温泉から出て部屋に戻ると既にご飯が運ばれていた。豪華な舟盛り、すき焼き、炊きたての白米等。思わず涎が出そうなご飯。特に反応したのは煉獄と宇髄だ。
煉獄「よもや!さつまいももあるぞ!わっしょい!」
宇髄「なんだこれ!?すっげぇド派手じゃねぇかぁ!!早く食べようぜ!」
椅子に座って手を合わせて揃えて「いただきます」を言う。右側に宇髄、縁、時透。左側に不死川、煉獄の順番で座っている。ご飯はどれもこれも美味しすぎて箸が止まらない。此処に炭治郎と禰豆子が居ればどれだけいいかと思ってしまう。
不死川「どうかしましたか?」
縁「何でもないよ。あ、これ美味しいね。河豚の刺身だって」
宇髄「河豚!?毒があるんじゃないんですか!?ド派手だな!」
不死川「毒!?縁様今すぐ吐き出してください!」
時透「ちゃんと捌いてれば食べれるよ。ね、兄様」
縁「知ってるの?凄いね時号君凄いね」
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神夜の羽織(プロフ) - 下で話していたパスワードのかかったお話を個人的な都合で削除することになりました。待っていてくださった方々には大変申し訳ございません。心よりお詫び申し上げます (2020年3月4日 14時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - ありがとうございます (2020年2月28日 1時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪彩香 - いいですよ^_^どの作品もいつも楽しみに待ってます(≧∀≦) (2020年2月28日 0時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - お返事を待ってます (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
神夜の羽織(プロフ) - それは本当に暇つぶし程度のもので自己満足です。それでも大丈夫ならば今の其の壱のリメイク終了と共に公開します。それでも宜しいでしょうか? (2020年2月27日 18時) (レス) id: d57f708b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2019年11月6日 23時