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飢餓状態であっても人を喰わずそのまま二年以上がのさいげつが経過致しました。俄には信じ難い状況ですが紛れもない事実です。もしも禰豆子が人を襲いかかった場合は竈門炭治郎及び……鱗滝左近次、冨岡義勇、鷹筆縁が腹を切ってお詫び致します"

炭治郎の目から涙が溢れている。禰豆子ために命をかけてくれたことに色々な感情が渦巻いているのだろう。

不死川「……切腹するから何だと言うのか。死にたいなら勝手に死に腐れよ。何の保証にもなりません」

煉獄「不死川の言う通りです!人を喰い殺せば取り返しがつかない!!殺された人は戻らない!」

耀哉「確かにそうだね。人を襲わないという保証ができないのは証明できない。ただ、人を襲うということもまた証明できない。禰豆子が二年以上もの間人を喰わずにいるという事実もあり禰豆子のために四人の者の命が懸けられている。これを否定するためには否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない」

不死川「……っ」

煉獄「……むぅ!」

二人はお館様に論破されて押し黙ってしまう。だけど次の言葉で縁以外の柱が困惑する。

耀哉「それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している」

柱のほとんどが鬼舞辻無惨の特徴や能力のことを炭治郎に聞く。炭治郎は不死川に頭を掴まれ回され目が回っていた。お館様が口元に人差し指を持ってくると一瞬で黙る。

耀哉「……鬼舞辻はね炭治郎に向けて追っ手を放っているんだよその理由は単なる口封じかもしれないが私は初めて鬼舞辻が見せた尻尾を掴んで話したくない。恐らくは禰豆子にも鬼舞辻にとって予想外の何かが起きているんだと思うんだ。わかってくれるかな?」

全員がお館様の言葉に納得するが此処でもまた納得できない者がいる。

不死川「わかりませんお館様。人間ならば生かしておいてもいいが鬼は駄目です。承知できない」

不死川が自分の刀で腕を切りつけて箱に血を落とす。流れた血は箱に空いた隙間を通って禰豆子の頬に当たる。

不死川「お館様、鷹筆様……!!証明しますよ。俺が鬼という物の醜さを!!」

耀哉「……実弥」

不死川「オイ鬼!!飯の時間だぞ喰らいつけ!!」

伊黒「不死川、日向では駄目だ。日陰に行かねば鬼は出て来ない」

不死川「お館様。失礼仕る」

不死川はその言葉を聞いて日陰である屋敷の中に入る。炭治郎が咄嗟に止めようとするが呆気なく伊黒に押さえつけられる。不死川は禰豆子の入った箱に向かってもう二度ほど刀を突き刺す。

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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時

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