* ページ41
鎹烏からの伝令を聞き終えると禰豆子を一旦下ろして包帯が絡まって動けなくなったカナヲに近づく。この包帯は鬼殺隊の隊服よりも固く頑丈なのでちょっとやそっとでは破けない。
縁「……ごめんね。大丈夫だった?」
縁はカナヲの足に絡まっていた包帯を取って薙刀に巻いていく。カナヲは刀をしまって禰豆子に近づいた。
カナヲ「あなた禰豆子?」
縁「そうだよ。(本部ということは隠の人に禰豆子を頼んだ方がいいかな)そこにいる隠さん。この鬼のことを頼めるかな?」
隠「へっ!?鬼ですか!?」
縁は近くを通りかかった隠を呼び止めた。禰豆子を優しい手つきで箱の中に入れて上げるとその箱を隠に渡す。上から思いっきり睨みつけながら。
縁「もしも傷つけたら筆柱の僕が許さないからね」
隠「は、はいっっ!」
隠は怯えたように箱を受け取って下山していく。カナヲはいつの間にか居なくなっていた。縁はこれからおこるであろう柱合会議に胃を痛くする。
縁「炭治郎と禰豆子が認められればいいのだけど……。鱗滝君にお願いしといて良かったね」
縁はお館様の屋敷へと歩いて向かう。
大正コソコソ噂話
炭治郎「兄ちゃんが人間では無いのを知っているのは今のところ俺と禰豆子。珠世そんに愈史郎さん。鬼殺隊の1番偉い方とそのご子息。それと……鬼舞辻無惨……らしいよ!」
縁「鬼舞辻無惨はさっさと消えて欲しいのだけどね」
32人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時