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善逸「え、本当になにやってんの?……もうヤダ、意味わかんなくなってきた」

縁「そういえば君の名前は?」

善逸「……我妻善逸です」

縁「そっか。炭治郎と禰豆子がお世話になりました。兄の縁といいます。よろしくね」

善逸「はい(炭治郎みたいに優しい"音"がする。まるで全ての罪を許してくれて包み込んでくれるような。泣きたくなるような。絶対にいい人だ)」

縁は次の任務が来るまではこの4人と過ごすことにした。善逸はたまに縁や炭治郎にヘコヘコする。伊之助はところ構わず炭治郎に頭突きをして縁に「俺は強いだろ!」と言うようになった。ちなみに伊之助の素顔を見た縁は

縁「うん、こぢんまりしていて色白でいいと思うよ」

と炭治郎と同じ意見だった。伊之助は何かホワホワしており懐いた。炭治郎は改めて兄は凄いと思ったのだった。その日の夜。伊之助はいつものように素手でご飯を食べ始める。

縁「……猪君。箸を使おうね」

伊之助「……」

黙って箸を持って見よう見まねで使う。すると縁が「こうだよ」と教えて伊之助は箸を使えるようになる。炭治郎はどうすれば伊之助が言うことを聞くのか考えていた。

善逸「猛獣使い!?やだ何このお兄様凄い!」

暫くして縁は任務が入り先に発つことになった。名残惜しいが此処で一旦お別れだ。ひさに切り火をしてもらい言葉を貰う。

伊之助「次は負けねぇ!」

善逸「えっと、ご武運を!」

炭治郎「兄ちゃん頑張ってね!」

と一人よく分からい事を言っている言葉を聞いて縁は任務に向かう。

鎹烏「カァカァ!任務ゥ任務ゥ!東ニ向カェ!東ニ向カェ!鬼ガ潜ンデイルゥ!」

縁「了解」

大正コソコソ噂話

炭治郎「伊之助が"負けた"と言ったのは兄ちゃんの目を見て野生の勘で勝てないと思ったからだって!」

伊之助「あれには勝てねぇ。けど次は勝つ!」

※勝てることは以後おりません。

第十四話 那田蜘蛛山→←第十三話 藤の花の家紋の家



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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時

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