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縁(鬼舞辻無惨が去っていく。此処は炭治郎と……あそこにいる"珠世"ちゃんと"愈史郎"君に任せて僕は鬼舞辻無惨を追うとしますか)
縁は風呂敷を見つからない所に隠しておくと気配を消して鬼舞辻無惨の後を追う。建物の屋根を通って気配を探っていく。
縁(僕も"今は"同じ気持ちだよ炭治郎。鬼舞辻無惨を許せない)
鬼舞辻は連れていた人間の親子と別れて路地裏に入っていった。路地裏では酔っ払いに会うが酔っ払いが鬼舞辻の怒りを買って殺されてしまう。鬼舞辻は配下の鬼を呼んで炭治郎を追わせた。
縁(首は切っても死なないが脅しとして殺るか……*筆の呼吸 壱ノ型 一筆書き 一画*)
薙刀を伸ばして上から下へと鬼舞辻の体を真っ二つにするように切る。鬼舞辻は縁の気配に気づいており簡単に避ける。薙刀は思いっきり地面に打ち付けられて地面に大きな窪みが出来た。
縁「避けられたか」
鬼舞辻「貴様は……何故此処に居る?」
縁「久しぶりだね、鬼舞辻無惨。何故……か。それは君が俺の弟や妹に手を出したからだよ。わかっているよね?俺は大切な人が傷つけられるのは1番嫌いなんだ」
縁は普通の鬼や人間ならば即死しているであろう殺気を鬼舞辻に放つ。縁の”両目”は開かれており左目は薄く光っている。全身の血管がはち切れんばかりに浮き出ている。
鬼舞辻「何?貴様に家族なんて居ないだろう。貴様は不死身だ。鬼と違って日に当たっても死なない。首を切っても死なない正真正銘の化け物だ。そんな貴様が家族をもつだと?戯言を吐くな」
縁「戯言だと?巫山戯るな。確かに俺は化け物だよ。でもね俺を受け入れてくれた人間はちゃんといる。貴様にはわかんないと思うけどね」
鬼舞辻「産屋敷か。残念だな、あの人間も私が消す。どの道もう長くはないしな。そうなれば貴様を受け入れてくれる人間は消える。柱達は貴様を尊敬しているようだったが正体を知ったらどうなるだろうな?……こちら側に来い縁。完全なる存在の貴様が何故不完全な人間の元にいる?貴様は私と共にいた方がいい」
鬼舞辻は縁に手を差し伸べる。縁はその手を掴むと見せかけて肘から下を切り落とした。
呼吸説明*壱
筆の呼吸 壱ノ型 一筆書き
漢字を一筆で書くように攻撃する技。
元々の画数によって刃を振るう数は変わってくる。
ただし攻撃が増える事に体の負担や薙刀への負担が大きくなって先に薙刀が折れてしまうため最大で二十画まで。
技を放つ時はまるで墨で書いているかのような残留が見える。
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作者名:神夜の羽織 | 作成日時:2020年8月9日 9時