STAGE～私は君を見つけます～ (ページ22)

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original of LIVE～オリジナルリズム～ページ22

ヨシが立ちあがったと同時に、ライがそう声をあげながら戻ってくる。
その顔はとてもニコニコしていて、どうやらあちらも良いメロディーが出来上がっているのだろう。

「作曲するにあたって必要なものってなんだろうね」
『知らん』「俺ら作曲したことないしな…」
セイが、つぶやく形で三人に質問すると、カイとアキも首を振った。
ただ１人、キラだけが考え込んでいた。
「機械、楽器とか、色々ですかね…」
キラは、自信なさげにそうつぶやく。
「そうだ。まぁ、他にも必要なものはいくつかあるんだろうが、俺たちはパソコンとかのアプリかなんかで、作ってる」
セイの代わりに、コウが答えを告げた。
「そうなんですか！知らなかったな」
「よく知ってるよなぁ、キラは。さすが弟だよ」
セイは、１人うなづきながら言い続ける。
「兄さんのことは言わないで下さいよ。そんなことより続きを」
「あぁ、ごめんごめん。コウ、続きを！」
キラが少し怒ったように言い続きを促すと、セイは頭をポリポリと掻きながら誤り、コウに続きを促した。
「お前、やっぱ作曲のことなんも知らないんだな。まぁいいや。とりあえず、ここにパソコンが一台」
そう言いながら、コウはカッコつけつつパソコンを３人に見せる。
「これを……キラに貸すよ。」
「え？」
「貸すって言って、あげるわけじゃねぇからな？家にノートパソコンか普通のパソコンがあるならいいんだが、今はこれを貸してやる」
コウは、そうつぶやきながらキラにノートパソコンを手渡した。
―――キラなら丁寧に使ってくれると思ったからだろう。
「まず電源を付けて、作曲専用のアプリを起動してみろ」
「はい…」
キラは、コウに言われるがままに、パソコンを付けて専用アプリらしき表示をクリックした。
「んで、これをクリックして―――」
『俺ら、場違いなんじゃね？』
コウが話を続ける中、カイは携帯でそう文字を打ち、残ったセイとアキに見せる。
「まぁ、作曲はいつも俺じゃなくコウだからな……もしやこれはMYOの作曲担当はキラに決まりだな」
「ですねぇ～…。俺意味なさそうだし」
「そんなことないぜ？さっき演奏聞いたところによれば、キラはリズム感に弱い。その上アキは、とてもリズム感に良い。だからやっぱ、リズムとかはアキにやってもらいたいんだが」
コウは、アキを引きとめる形で、ほめながらそう言った。
『確かにリズム感弱いもんなキラは』
「カイに言われたくないよ！でも弱いのは確かです」