STAGE～私は君を見つけます～ (ページ11)

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SORRYas LIVE～謝ればいいんですよ～ページ11

「どうしてだかは、公開してないから知らないわよね。今話すことは、絶対にファンには公開しないって約束できる？」
「はい」
「アタシね、なんらかの病気っぽくて、歌おうとすると体全体だけでなく頭も痛くなってね。だから、アタシは歌うことを辞めたのよ」
「・・・」
「そんなアタシを見てカイは...いえ、弟は、アタシの代わりになろうとしてくれたのよ。アタシが歌えなくなったから、幼なじみだったキラとアキを誘って、バンドを組んでアタシの代わりにね」
「はい...。だからMYOがあると...」
「えぇ、そうよ。しかも驚いたことに、演奏も歌も、スカブルより上手なのよ。メジャーデビューできないのが不思議なぐらいにね。そんな彼らが羨ましくて...いや、苛ただしくてアタシは....」
ヨシは、途中で言葉をつまらせる。
すると、ユイはそんなヨシに優しく言葉をかけた。
「どんなことでも受け入れますよ」
「・・・ありがとう...。アタシはカイに事故に合わせてしまったの。轢くつもりはなかったの...。でもアタシは自分が乗っていた車で...。カイは、全治2ヶ月の怪我をしたの。致命傷だったのは...首元...。」
「・・・」
「カイが歌えなくなったのは、アタシのせいよ...。アタシがカイを傷つけてしまったのよ。相応恨んでいるはずよね...。だからあんな演奏したんだって、勝手に思って...」
「・・・」
「アタシのために、バンドを結成したって、ちゃんとわかっていたはずなのに...歌えなくさせてしまった...。どうかしていたんだわ...。すごく反省してる...」
「...反省してるなら、大丈夫ですよ。きっと、わかってくれるはずです」
ずっと黙って聞いていたユイだったが、教えてあげたくてそうヨシに告げる。
「ありがとう...。でも、反省だけじゃダメじゃない...。罪滅ぼしとしてね、ベースも教えてあげたのよ」
「はい」
「オリジナルの曲もあげようと思ってるのよ」
「きっと、嬉しいですよ」
「でもやっぱ......それだけじゃ意味がない」
ヨシは、下を向きながら、声を低くさせてそういう。
「僕は、どうすればいい...。カイに...」
「謝ればいいんじゃないですか？」
「・・・」
「ちゃんとカイさんに謝りましたか？」
黙り込むヨシに、ユイは優しくそう聞いた。
「・・・言ってない...」
「ただ『ごめんなさい』って謝ればいいんですよ。誠心誠意、心の底から『ごめんなさい』って」
「ごめん......なさい....」
「そうすればきっと、カイさんは許してくれるはずですよ」
「あぁ...」