俺と彼奴とシンデレラ２ (ページ31)

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やっべ、寝過ごすとこやった。

紫耀とAが帰った後、アラームもセットせずに寝てしまっていた俺。

結構寝不足やったんやな。

でもだいぶスッキリした！

体のこと気遣ってくれた紫耀に感謝やわ。

ホンマ彼奴って抜けてるように見えて、周りメッチャ見えてるし、しっかりしてるよな。

Aに紫耀がおって良かった。

紫耀がおるから、俺安心できるもん。

って、でもこれじゃアカンのやんな。

俺が紫耀みたいに頼り甲斐のある男にならな。

"Aに廉がいて良かった"って紫耀に思ってもらえるようにならなアカンのや。

「っしゃ、今日も頑張ろ！」

盛大な独り言と共にベッドから出ると、急いでシャワーを浴びて迎えの車に乗り込んだ。

A、寝てるんかな？

ラインのアイコンに表示されている6の数字の中に君からの連絡はなくて、

"病院どうやった？ご飯は食べた？"

そう送って、しばらく画面を見つめてみる。

やけど寝てるんか、一向に既読の文字は付かへんくて、結局返事をもらえないまま仕事場に到着した。