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守りの君 ■ジャスティス・ハンコック■ ページ3

「…まーた傷だらけじゃないですか」
私がはぁ、とため息をつくと
何となく申し訳なさそうな顔でジャスティスは
防具を脱ぎ始める。

『毎回毎回すまないな、A』
傷だらけのジャスティスの腕に包帯を巻いていく。
いっそのこと動けなくするために
ぐるぐる巻きにでもしようとしたのだが、
『A、ぐるぐる巻きにだけはするなよ』
と謎に悟られたのでやめておくことにする。



「どうして毎回そんなにも傷だらけなんですか」
怪我の処置が終わり、私が救急箱を
片手に立ち上がりながらそう聞くと
『俺はタンクだからなぁ、如何に傷つけられようとも、守るのが役目なんだ』と
ジャスティスは防具を磨きながら言った。

「そうかもしれないですけどね」
救急箱を所定の位置に置いてから
私はジャスティスの後ろに回り込んで
ぎゅっとジャスティスを抱きしめた。

「…自分の彼氏が、毎回こんなに傷だらけで帰ってきたら、やっぱり私としても心配なんですよ。タンクっていう守る役目なのも知ってますけど、もう少しだけ自分を大切にしてください」
ジャスティスの背中は暖かくてでもどこか儚げだった。
抱きしめていないと、消えてしまいそうだった。

『A』
ふと、ジャスティスに名前をよばれて手を離すとこちらに向き直って、ジャスティスは両手を広げてきた。
思い切り抱きつくと、小さな声で
『ごめんな、』と呟くように言った。

「…無事ならいいんですよ」
『いや、な。どれだけ傷ついても、Aにこうやって処置してもらえると思うと、どんな敵も怖くないんだ』


そういって照れたようにはにかむ君を
守るように、包むように、私はぎゅっと抱きしめた。





✄−−−−−−キリトリ−−−−−−✄
なんか、オチが見つからない…

ここでいきなり作者から【必読では無い】→←愛、なんて知らない ■グスタフ・ハイドリヒ■



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玲愛(プロフ) - ゆゆゆさん» ありがとうございます!少々お待ちを!! (2020年1月4日 16時) (レス) id: fe6167bf3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - 了解です!!続編楽しみにしてます!!!ありがとうございます!!(?) (2020年1月4日 16時) (レス) id: 8803ed18e1 (このIDを非表示/違反報告)
玲愛(プロフ) - ゆゆゆさん» うぁぁぁ熱烈なコメントありがとうございます!!(?????)続編の方で書いてもよろしいでしょうか!わかりました!!(返事来てない) (2020年1月4日 16時) (レス) id: fe6167bf3c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - リクエストいいでしょうかぁ!!ありがとうございます!!(まだなにも言ってない)マルコスくんとアタリくんで取り合いお願いします!!ありがとうございます!!(だからまだなにも言ってない) (2020年1月4日 16時) (レス) id: 8803ed18e1 (このIDを非表示/違反報告)
玲愛(プロフ) - もちこさん» うああぁ!!喜んでもらえたなら何よりですっ!!またのリクエストお待ちしています! (2019年12月27日 14時) (レス) id: fe6167bf3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:覚くん | 作成日時:2019年11月24日 0時

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