【忍たま】姉は弟になかなか会えない 5

26：年上の子供 ページ9

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「確かここら辺で撒いたと思うんだけど……」


忍術学園の人達を探すことにしたので早速撒いたと思われる場所まで戻ってきた。


「雨だから何処かで雨宿りしてそうだよなぁ」


それならいるとしたら洞窟とか屋根のあるところ。もしかしたら学園に一旦引き返してしまった可能性もあるが、私はまだこの森にいると思う。勘だけど。


「よっと！」


ぴょんっと木の上に飛び乗って辺りを見渡す。


「雨宿り出来そうな場所はないかな〜……お？」


草が多くて良く見えないが、あっちの方で何かが動いた気配がする。学園の人達か、はたまた他の生き物か。


「……違ってても何とかなるな！行ってみよう」


せっかく見つけたのだ。行ってみるしかないだろう。






木の上をひょいひょい飛びながら向かった先には広そうな洞窟があって、入口から光が漏れている。中で火を焚いているんだろうな。

火を扱える生き物は人間のみ。つまりこの中にいるのは人間。


「1、2……あー14、5人くらいいる？雨で気配探りにくいなぁ」


捜索隊の人数は確か私含めて14人。雨で気配を読み間違えた可能性を含めてもこの洞窟内にいるのは彼らの可能性が高い。

だって雨降る夜中の森に他の団体がいるとは思えないし。


「そうと決まれば突撃するのみ！」


当たって砕けろ！と脳内で叫びながら木から飛び降りた。

その裏腹に心中では、できれば砕けたくないので捜索隊の人達が揃っていますようにと思いっきり願っていた。





物音ひとつ立てず静かに着地したと思ったのだが、着地した瞬間洞窟内から何かが飛んできた。


(おー気づいたか。にしてもやっぱり飛んでくるかぁ……)


相変わらずな歓迎方法に苦笑いしつつ、後ろに飛んで避けた。



私が先程までいた場所には苦無が刺さっていた。

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