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3人に連れて来られたのは、教室や長屋から少し離れた所にある場所。
「ここかい?」
「はい!ここが学園長先生の庵です!」
「んじゃ、開けますね!学園長先生〜Aさん連れて来ました!!」
「は?学園長?ってちょ、もう開けるの!?」
心の準備をさせてくれないのかい!?てか、学園長先生ってどういうこと?担任の先生じゃないわけ?いきなりこの学園の長に会うのかいな……えー何話そうか。
襖を開けた先には、小柄なおかっぱの老人がひとり座っていた。
「それじゃあ僕達は部屋で待ってますんで!」
「終わった頃に迎えに来ますね!」
「それじゃあまた!」
いきなり2人きりは勘弁してくれ!と彼らを呼び止めようとしたAだったが、そう言う前に襖を閉められてしまい肩を落とした。
庵に残された老人とAを暫しの沈黙が包む。それを先に破ったのは意外にも老人の方だった。
「まあとりあえず座りなさい」
にこりと笑いながら自身の目の前にある座布団を指す。
「……失礼します」
Aは座布団まで歩き、その上にごく普通に座った。
そう、それは『一般人から見たら』ごく普通の自然な動きだった。
ピクリと老人の眉が一瞬動いた。その一瞬をAは見逃さない。
先程、自身に座ることを促した一言。その時感じた違和感と気配。緊張していたので気のせいかと思ったが、そうじゃないと今確信に変わった。
そっちがその気なら、こっちから仕掛けてあげますよ。
そう内心意気込んでAは口を開いた。
「あの3人から聞いているかもしれませんが改めまして。
「ああ、私がここに来た目的はただ弟に会いに来ただけですので、どうかそんなに警戒なさらないでください」
「そうそう、これ手土産の団子です。ここにいる
『美味しいですよ〜』と10本の団子を差し出す。
その笑顔は絵に描いたようなものだった。
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - うん、好き。←急にすみません💦 (2023年2月18日 2時) (レス) @page50 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!面白いと言っていただけて嬉しいです!! (2022年4月28日 0時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 夢主ちゃんも忍術学園に行ってそのまま習っちゃえ!www 今回も面白かったです (2022年4月27日 23時) (レス) @page10 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
レオン(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます!頑張ります! (2022年4月26日 10時) (レス) id: fc3a292471 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 伏木蔵可愛いですよね♡ 続き頑張ってください (2022年4月26日 7時) (レス) @page3 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
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