【忍たま】姉は弟になかなか会えない

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突然の出来事に一瞬反応が遅れた。この返事は隣の席に座る子供からかな？


「ええっと、迷子なら僕たちがお手伝いしましょうか？」
「もちろんお駄賃はいただきます！！！」
「とりあえず一緒にお団子どうですか？」


恐る恐るといった感じで話す丸いメガネの少年。

目と手が銭の形になっている八重歯の少年。

涎を垂らすふくよかな少年。


まぁ3人とも元気なこと！子供は元気が1番！！だけど……

私の返答も聞かず、次から次へと言葉を返さないで！？しかも一斉に！！！

お陰で何を言っているのか理解できなかったのだが！？
でも返事しないわけにはいかないよなぁ……


「いいや、迷子というわけではないよ。心配ありがとう」


とりあえず迷子じゃないことだけは伝えておこう。

にしても、この子達は弟と同い年くらいだろうか？編笠を被り、顔もよく見えない見ず知らずの者を心配するなんて優しい子たちだなぁ！





そもそもAは子供や年下が好きである。特に弟と同い年か弟より年下には弱い。

『可愛いから仕方がない！！』というのがAの意見である。

一方、同じ年下でも弟より年上になるにつれ甘さ加減が徐々に減る。決して嫌いなわけではないのだが比べたらしっかり差がある。

そして自分と2、3歳程しか変わらなくなると甘さがほぼ消える。それどころかなんか厳しい。

まあ良く言えば自分と同等に扱っているという事なのだが、相手からは塩対応だなとしか思われていない。なんかどんまい。

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