シルバーの指輪 06 ページ9
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左手の薬指、それが意味するものは。
｢…うん、覚えてる。｣
｢いつかこんな安物じゃなくて本物プレゼントするから、だから…｣
ばくばくと心臓が波打つ。
ませてるとでも何とでも言えばいい、私は、彼との未来を夢見てしまったのだ。
月が見守る中、瑞稀くんは優しく微笑みながら口を開く。
｢それまで、俺の隣にいてくれますか？｣
…はい、
あまりにロマンチックな告白に震える声を抑えながら抱き着いた。
覆い被さるように抱き返してくれた瑞稀くんは耳まで真っ赤に染めて ｢優斗に挨拶行かなきゃね、｣と冗談っぽく笑った。
｢なんか、…幸せ過ぎて泣いちゃいそう｣
｢言ったじゃん、お前は俺といたら幸せになれるんだよ｣
｢そんなのわかんないよ？｣
｢ううん、これは決定事項なの。どんな手使ってもAだけは幸せにしてあげる｣
甘くぴりぴりと脳内を支配する感情。
まだまだ未来なんて分からないけれど、瑞稀くんならその言葉さえ現実にしてしまいそうだなあ、なんて。
｢もう死ぬまで離さないから、精々覚悟しときなよ｣
月の光で指輪がきらりと光った。
シルバーの指輪 end
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ぱんだ(プロフ) - 龍我くん推しのわたしにとって最高の作品でした！ありがとうございます！！ (2019年11月27日 20時) (
レス) id: d9659703c8 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 絶対これ龍我くん結末じゃん！って思ってた瑞稀くん派の私からしたらとても嬉しい結末です。最後まで楽しみにしてます！ (2019年11月24日 12時) (レス) id: 09640d6b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕎麦リアン
| 作成日時：2019年11月16日 22時
