シルバーの指輪 05 ページ8
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｢好きって言って｣
｢…瑞稀くん、好き｣
｢ふふ、うん。俺も好き｣
頭の上から聞こえる少し高めの声、もう何分抱き合ってるだろう？
離す様子のない瑞稀くんは頻りに好き、と囁いてくる。耳がそわそわして、擽ったさすら感じてしまう。
｢A、｣
｢ま、待って…｣
心の準備が…、
いつもより数倍甘く強引な瑞稀くんにたじたじしながら目を瞑ろうとすると、少し遠くに小さな子供らしき影が見えた。
ひとり？と思ったけど、すぐにお兄ちゃんらしき人が手を引いて引き返して行った。
｢あれ、あの子…｣
｢何？｣
顔は見えなかったけど、何かが胸に引っかかって。
でもすぐに意識は瑞稀くんの方に戻された。
｢よそ見禁止、今は俺だけ見て｣
｢は、恥ずかしいって…｣
｢俺らしかいないから大丈夫｣
私の指からぶかぶかの指輪を抜き取った瑞稀くんは、それを左手の薬指にはめ直す。
何かを確かめるように私の指をなぞる手は、寒さで冷えていた。
｢覚えてる？｣
｢へ？｣
｢文化祭の日、言っただろ。この指は俺が予約しとくって｣
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ぱんだ(プロフ) - 龍我くん推しのわたしにとって最高の作品でした！ありがとうございます！！ (2019年11月27日 20時) (
レス) id: d9659703c8 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 絶対これ龍我くん結末じゃん！って思ってた瑞稀くん派の私からしたらとても嬉しい結末です。最後まで楽しみにしてます！ (2019年11月24日 12時) (レス) id: 09640d6b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕎麦リアン
| 作成日時：2019年11月16日 22時
