覆せない 47 ページ2
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スウェット姿でポテチを食べるお兄ちゃんに向き直って、視線を合わせる。
｢…優斗くん、好き。付き合って欲しい、な｣
｢お、おう…｣
…いや、何か言ってよ！
ポテチを2枚重ねて食べ始めたお兄ちゃんは｢なんか…｣と口をもごもごさせる。
｢俺告白されたの初めてだわ｣
｢普通 妹はカウントしないから｣
｢いや、んー…いんじゃね、相手がどっちか知んないけど付き合えるっしょ｣
｢もっと真剣に考えてよ！｣
ほんと適当だなあ、ていうかお兄ちゃんモテそうなのに告白された事ないんだ。意外。
見た目はいいのに…なんて考えているとベッドの下から見え隠れする年齢制限のかかった本。…うん、そういう所だな。
｢不覚にもドキッとしたわ、こんなちんちくりんに｣
｢本当に！これならいけるかな？断られない？｣
｢お前 俺に似て顔だけはいいから余裕だって！自信持て！｣
全く根拠はないけど、昔からお兄ちゃんがくれる言葉には何故か力があって。
小学生の時もリレーのアンカーを任された私に｢Aならできる！｣って言ってうまい棒くれたっけ。
結局2位だったんだけど、その結果に私よりも喜んでくれた。
｢お兄ちゃん、私頑張るね｣
｢うん。どっちを選んでも幸せになれるよ、Aなら｣
｢ふふ、お兄ちゃんも頑張りなね！｣
｢うっせえ、余計なお世話だ！｣
ポテチ、結局5枚くらいしか食べれなかったなあ。
自分の部屋に戻って髪の毛を整える。グロスも塗り直して…っと。
よし、行こう。
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ぱんだ(プロフ) - 龍我くん推しのわたしにとって最高の作品でした！ありがとうございます！！ (2019年11月27日 20時) (
レス) id: d9659703c8 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 絶対これ龍我くん結末じゃん！って思ってた瑞稀くん派の私からしたらとても嬉しい結末です。最後まで楽しみにしてます！ (2019年11月24日 12時) (レス) id: 09640d6b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕎麦リアン
| 作成日時：2019年11月16日 22時
