嫉妬 ページ29
「目黒、そんな怖い顔で
俺の事見るなよ」
そう言うふっかさんと鏡越しに目が合う。
そのふっかさんの後ろでは
Aがふっかさんのメイクを施していた。
目「なんでAふっかさんとこ行くの〜」
早くこっち来てよ〜と
隣でジタバタ暴れてみる。
深「え？目黒ってこんなキャラだっけ？笑」
「わりかし家ではこんな感じ笑」
目「なんで俺はあとまわしなんだよ〜」
「だって辰哉の方が入り早かったから」
深「誰かさんがAのこと
貪ってたからだよな〜？」
そう言われると何も言えない。
そして、Aも
少し頬赤くなるのやめれる？
目「なんか、む、、貪るっていう
言い方は、俺どうかと思うんだけど」
深「A求めてこねぇもん。
まぁ、断られることもなかったけど」
そうドヤ顔で言い放ったふっかさんの
顔を見れば俺の視界からふっかさんが消えた。
「辰哉！
余計なこと言わなくていいから！！」
ふっかさんのいって！！という声と
同時に顔を真っ赤にしたAが
ふっかさんの頭を叩いていた。
そう言われると確かにAから
求められたことってない。
いや、、！
そりゃキスとかさ。
可愛いのはあるよ。
もう数え切れないくらい。
でも、その。
【シタイ】と直接言われたことは
ないかもしれない。
「何考えてんの？」
ハッと気がつけば不思議そうな顔で
俺をのぞきこんでいるAがいた。
「なんか1人でブツブツ言ってたけど？」
「い、いや、、別に。」
「、、、ふ〜ん」
納得してなさそうな顔のA。
「いや、さっきのさ
ふっかさんのこと。
Aからは求められたこと
ねぇな〜って」
鏡越しにAの顔を見れば
瞬く間に顔は赤く染って。
「シタイってあんま思わないの？」
自分でもどストレートすぎたかなと
思うけど、嘘もつけないから、俺。
「、、、思うよ？」
「えっ！？」
バッと振り向けばAは
恥ずかしさからか潤んだ瞳で俺を見た。
「思うけど、、、
そんなこと言ったら蓮が私の事
幻滅するんじゃないかと思って、、」
ふっかさん。
これは〜、俺の勝ちってことで良いかな？
「、、幻滅なんかするわけねぇじゃん。
寧ろ、求めてよ俺を。」
じゃあ、Aからキスして？
なんて目を閉じればきっと
目の前でAは狼狽えていて。
「早く。」
ちゅっ、と触れるだけのキスをされれば
蓮のメイクするから前向いて！
とAは顔から火が出そうなほど
顔を赤く染めていた。
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作者名：あやぴ
| 作成日時：2021年9月7日 3時
