4日目午後 ページ39
トントンとノックをして
扉を開けば目の前の康二は
もうそんな時間？と笑った。
康「ぐっすりやで！照にぃも見てみ！
えらい長いこと寝てはるわ。」
そう言ってもちの顔を見ると
康二は泣きそうな顔をした。
康「そしたら、俺は仕事行ってきます。
Aのことよろしくお願いします」
康二は頭を下げると病室を後にした。
岩「あ、康二も花買ってんじゃん」
自分の手元にあるスズランを見て
少し笑える。
岩「一緒に入れさせてもらおうかな。」
康二が入れたであろう花瓶にそっと
俺の買ってきたスズランも入れると
気持ちよさそうに花は風に揺れた。
岩「お〜い。」
椅子に座れば
少し痩せたもちの顔が
事件の痛々しさを物語っていた。
今、もちの命を繋いでるのは
もちの細くて白い腕に繋がったこの管だけ。
そう思うと途端に寒気がした。
岩「分かってたのに。
お前に危険が迫ってること。
、、なのに、また守ってやれなかった、、」
そう言ってもちの手を握れば
いつもみたいに小さいのに温かくて。
我慢していた感情が溢れだして、涙となった。
【、、たすけて】
夜の10時頃もちからの着信があって
1番に聞こえたのはもちからのSOSだった。
その日はもちがSnowManとして舞台に立った
初日で、もちろん。批判的な声があるのも
重々承知の上で幕を開けた。
だから、とてつもなく嫌な予感がした。
【どうしたんだよ！？】
もちの泊まってるホテルへ急いで向かって
扉を開ければ痛々しいもちが
浅い息のまま入口に横たわっていた。
【、、、女の子が、、数人いて、、】
【、やられたの？】
【SnowManやJrに近づくなって】
ボロボロと傷だらけのまま涙を流すもちを
抱きしめることしか出来なくて。
【ごめん、、ごめんな？】
【怖かっ、、た、、いた、、かった、、】
そう言って俺にしがみついて泣いてる
もちを絶対傷つけない。
あの日そう決めたはずだった。
手当をして落ち着いたもちは
この事はメンバーには言わないで。
ひーくんだけが知ってて。と微笑んだ。
【迷惑も、心配もかけちゃうから。
みんなにはSnowManのことだけを
今は考えて欲しいんだ。
それは、ひーくんも同じだよ？】
私はいくら傷ついてもいい。
そう言って笑ったもちは今はもういない。
岩「守らせてよ、、
次は絶対誰にも傷つけさせないから。
俺の事、また抱きしめてよ。」
頭を撫でてもAのぬくもりはなくて。
ただ時計の針が動く音だけが病室に響いていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 444人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやぴ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！これからも面白い作品が書けるように頑張りますね！ (2021年9月9日 5時) (
レス) id: 75675802ab (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月8日 12時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あやぴ
| 作成日時：2021年9月7日 1時
