3日目午前 ページ36
「もち〜？」
そう言って病室に入れば
眠そうな翔太が、お〜と声を上げた。
渡「なに？今日は阿部ちゃん？」
ん〜と伸びをしながら
寝癖がついたままの翔太は
もちと繋がった手は離さないまま
腰いて〜と笑った。
渡「やっぱベッドに寝るのって
大事なんだな、人間」
きっと座ったまま1日を過ごした翔太は
体バッキバキなんだけど！とジタバタ動いた。
阿「お疲れ様、交代するよ。
家でゆっくり休んで？」
渡「うん、そうする。
阿部ちゃんも無理すんなよ？」
じゃあな、と手をヒラヒラ振りながら
翔太は病室を後にする。
メンバーからは聞いていた。
舘さんもずっと付き添っていたけど全然
目が覚めない。と。
阿「もち〜、今日はね少し雨模様だよ〜？」
そう言ってカーテンを開ければ
もちの綺麗な顔は相変わらず。
阿「今日は、俺が一緒にいてあげるからね？」
そう言っても、もちからは
何も返ってこない。
阿「そうだな〜。
今日は何を話そうかな？」
さっきまで翔太が座っていた椅子に
腰掛けると、もちの綺麗な顔が目に入る。
阿「もちはさ、いつでも僕の
味方をしてくれたよね。」
あれは、学業を優先する。
そう言ってSnowManを離れた時。
少しメンバーとも距離が出来た。
戻る場所があるのかずっとずっと不安だった。
【俺、戻れるのかな】
電話越しのもちは黙っていた。
【SnowManに俺の居場所あるかな？】
【もし、もしね？SnowManに戻って
阿部ちゃんの居場所がなくなっていたら
私が一緒に阿部ちゃんとユニット組みます！
ってジャニーさんに直談判してあげる！】
【え？】
【私も、今関西ジャニーズJrの中では
ある意味居場所はないからさ、、】
阿部ちゃんが一緒にいてよ。
そう言ったAの声は少し震えていた。
どれだけ大きなものを背負ってこの子は
俺の言葉に耳を傾けていたんだろう。
俺なんかよりずっとずっと
この子の方が孤独を、苦しさを
感じていたというのに。
【Aの居場所はいつもあるよ。
俺が必ず待ってるから。
Aが安心して戻って来れる場所に。】
阿「、、戻ってきてよ。
俺、1人だと寂しくて苦しいよ、、」
阿部ちゃん！
そう言って笑うもちが当たり前ではなく
特別なんだと思った時にはもう遅くて。
阿「早く、戻っておいで、、」
もちの居場所はそこじゃないよ。
そう祈りを込めて
もちの小さく温かい手を握りしめた。
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あやぴ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！これからも面白い作品が書けるように頑張りますね！ (2021年9月9日 5時) (
レス) id: 75675802ab (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月8日 12時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぴ
| 作成日時：2021年9月7日 1時
