恐怖 ページ29
「康二〜おふ、、」
Aはそれを見ると
俺から瞬く間に取り上げた。
「なにしてんの、、、」
康「お前、、なんやねんそれ」
「勝手に人ん家漁らんとって」
そう言うとAは震える手で
その紙をゴミ箱へと捨てた。
康「いつから？なぁ。
今日が初めてなんか！？」
「もう〜康二大袈裟！
ただのイタズラやん、こんなん」
それでもまだヘラヘラ笑ってる
Aにさっきまでの穏やかな気持ちは
なくなった。
康「あほか！大袈裟なわけあるか！！
お前、女の子やねんで？
なんかあってからやったら遅いやんけ！
な？今からでも遅ないから
みんなに相談しよ？
そしたらみんな絶対Aのこと」
守ってくれる。
そう言って
携帯片手に立ち上がろうとすると
Aの手が俺の腕を掴んで。
その手は驚くほどブルブルと震えていた。
康「、、、なに？」
「、、、みんなには言わんとって」
康「、、なんで？」
「、、、迷惑かけたないねん」
そう言うとAは涙をいっぱい溜めて
お願い、、と崩れ落ちた。
康「、、、みんなには言わんから。
でも、俺だけには全部話せるか？」
携帯をテーブルに置いて
Aと向き合えば小さく頷いた。
康「ほな、とりあえず座ろか」
Aの手を引いてソファに座らせると
まだ小さく震えるAの手をそっと握る。
康「いつから、これ届いた？」
「、、、1週間前くらい。」
康「丁度照にぃ達がおかしい
言い出した時期やな。」
他になんか書かれてた？
と聞けば
「ううん、いつも同じ文章。
気味が悪くていつもすぐゴミ箱に
捨ててたんやけど。」
康「この紙いっつも何時頃届いてんの？」
「わからんねん。
朝の時もあるし、今日みたいに
帰ってきたら入ってる時もある」
康「郵便受けに入ってるってことやな？」
俺の小さい頭じゃ
どうしたらAを守ってあげれるのか
全然検討もつかん。
こんな時、阿部ちゃんなら
スマートに守ってあげれるんやろうか。
康「、、、とりあえずさ。
今日から俺ん家で暮らそ。
ここは、あまりにも危なすぎるわ」
Aから珍しく泊まってく？って
聞かれた時に感じなあかんかった違和感。
時間と流れが自然すぎてAの
本当のSOSに気づけなかった自分が情ない。
康「大丈夫や。
他のメンバーには言わんし。
Aは普通にしといたらええから。」
そう言うと疲弊しきった顔で
Aは、ありがとう。
そう一言呟いた。
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あやぴ(プロフ) - 美紀さん» コメントありがとうございます！これからも面白い作品が書けるように頑張りますね！ (2021年9月9日 5時) (
レス) id: 75675802ab (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年9月8日 12時) (レス) id: e19dcb272d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやぴ
| 作成日時：2021年9月7日 1時
