こんなやつに惚れるわけない！

19話 ページ21

美「もう！なんで館様推しのこと本人に言っちゃうのー？！もう私心臓ばっくばくだよ？！！」

『ごめんってwでも嬉しそうな顔してたよ？』

美「顔見る余裕なんかなかったよ！もう〜！！！」



教室のドアの前で美咲は私に文句を言いながら、私の腕をポカポカは叩き出した。

っていうか館さんのあの表情は、多分美咲のこと好きなんじゃないのかっていうぐらい美咲を見る目が優しかった。
美咲、片思いじゃなさそうだよ？



「おはよーやで！お二人さん！！」

「Aちゃんおはよっ！」

「Aそこ邪魔なんだけど」


『あ、康二くんとラウール！おはよう！』


向「おはようさん！昨日は2人で仲良う帰ったんか？」
ラ「あ！そうじゃん！帰るとこ同じなんだった！どうだったのー？！」

『なんでそんなに気になるの、w特に何もないよ？』

向・ラ「「ええー！！なんだよーー！/なんやねん！」」



目「おい、無視とはいい度胸してんじゃん？」

『朝一発目から“邪魔”って言う人には反応するつもりないです』

目「かわいくねえなwこのやろっ！！」



そう言うと蓮は私の両ほっぺを摘んで上下に動かしまくった。



『いひゃい、！！やめおーー！！！』

目「ふははwめっちゃブスじゃんっww」

『れん、きはい、、(きらい)』

目「そうかよw」



蓮はパッとほっぺから手を離して、教室にそそくさと入っていった。

昨日の出来事から蓮の距離感がなかなかおかしいって思っているのは、周りを見る限り、私だけじゃないようだった。



美「え、あれ本当に、目黒蓮、、？」

向「俺も思ったわ！めめってあんなに甘いようなことする人間やっけ、？」

ラ「めめってやっぱりもしかすると、、、？！」

『え、もしかするとって、なに？』

ラ「いや、なんでもないよ！ほら、康二くん！俺を教室まで送ってって！」
向「俺らの一階上ぐらい1人で行ってやー！！」



ラウールは意味深なことを言い放って、康二くんと一緒に行ってしまった。

ラウールは何を言いたかったんだろう、、



美「いやあ、嵐のようにいろんなことが起こるね！w」

『本当に蓮といい、S9といい、飽きるようなことはなさそう、w』


美「さっきの目黒蓮がしてきたのってさ、キュンとかしたりしなかったの？！」

『え？いや、別にそんなのないと思うけど』

美「ええ！Aめっちゃすごいじゃん！あと、すごいぐらい鈍感だねw」



美咲は鈍感だっていうけど、私には分からない。

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