99 思い出の場所 ページ5
Aside
ヴェールに話を聞いてもらって、なんだかすっきりした。
私、もう一度エイトフットと話をしよう。
もう前みたいに拒絶したりなんかしない。
逃げたりなんかしない。
ちゃんと、彼と向き合う。
ちゃんと彼に想いを伝えて、スキャターとの仲を応援する。
それが今私にできる一番いいことだ。
彼の迷惑?
少しは自分にわがままになってみるのもいいかもしれない。
私は少し外の風に当たりたくて、外に出ることにした。
夜の夢の国は、街灯が少しついていて、明るすぎず、暗すぎずのちょうどいい場所で私は好きだった。
でも.....自然と足が向かってしまうのはマーメイドラグーン。
エイトフットと一緒に見に行ったお城があって、私にとって思い出の場所だ。
「綺麗......」
夜空の星のように目立つ城に私は目を奪われた。
あれ?また涙が溢れてきた。
さっきあんなに泣いたのに、変だな。
私にもこんなに涙があったのか。
「う、ぁあ.......」
うめき声のような泣き声を漏らしてしまい、そこからはもう止まらなくなってしまった。
エイトフットと、結ばれたかった。
スキャターが羨ましい。
嫉妬に狂う自分が憎い。
自分の想いを封印するんだ。
もう少し、泣いたっていいだろう?
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壱加(プロフ) - 机の上の靴さん» 前にもコメントしてくれましたよね!?ありがとうございます!今後とも応援よろしくおねがいします! (2020年5月20日 15時) (レス) id: 26cd84f321 (このIDを非表示/違反報告)
机の上の靴(プロフ) - 最高の作品ありがとうございました!!とても面白かったです!これからも頑張ってください!!応援してます (2020年5月20日 15時) (レス) id: da06bfb863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:壱加 | 作成日時:2020年5月19日 14時