【呪術廻戦】高専辞めたら先輩病んでた【男主】 (ページ25)

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二十五歩ページ25

胡散臭くて、呪詛師感ある夏油傑が描きたい。

それはそうと、
五条夢小説のわりに五条出てこないな。この小説。

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『…ところで先輩はなんでここにいるんですか？』

こんなド田舎に先輩と会うのは予想外だった。

やっぱり先輩は呪詛師だから、
高専から遠ざかろうとしてきたのだろうか？

そう素直な疑問にも、
先輩は相変わらず笑みを浮かべていた。

「…どこまで知ってるんだい？私のこと」

『………呪詛師…になったんですよね？』

「……そう、よく知ってたね。誰かから聞いたの？」

知らないふりをしておくべきだった。

と少し後悔した。

呪術師と繋がっているということは、
先輩の身が危険になるということだ。

もしかしたら、ここで、邪魔だからと言って、
殺されるかもしれない。そうしないと信じたいけど。

…先輩から醸し出される雰囲気が、
やっぱり以前と違くて、少し怖い。

俺は、ごくりと唾を飲むと、ぎゅっと拳を握った。

『…た、担任が…まだ電話してくるので』

「あぁ…あの人ね。心配性だなぁ。
めんどくさいでしょ？」

『まぁ…』

めんどくさくないとは言いきれないので、
適当に頷き、肯定する。

その様子に先輩はくすくす笑う。

「本当だよ。呪詛師になった。
君が聞かされたことは全部本当さ」

…本当に、本当だったんだ。

＂お前が退学した少しあとに
任務先の村人を百人殺し、家族も殺し、
…………そして、逃亡したんだ＂

担任の言葉を思い出す。

「派手にやったから、
少し身を隠そうと思ってね。
拠点はここには作らないけど、
少しだけ滞在するつもりなんだ」

『そうだったんですね』

じゃあ、ずっといる訳では無いんだ。

…先生も、まさか俺の引越し先に
夏油先輩がいるなんて思わないだろうなぁ。

「そこで君に出会えるなんて、ラッキーだよ」

『？』

「……君のことは結構気に入ってるから」

『………はぁ…？』

そう気の抜けた言葉に、
先輩は「君は本当、変わらないね」と言い、
冷めたであろうお茶をやっと飲んだ。

もしかして猫舌なのだろうか。

…それなら、悪かったな…。