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＊ ページ28
･
「ゆーと…？」
酒によって蕩けた熱っぽい瞳。
…ああ、おまえにとっての俺の存在価値は……。
「…愛してるよ、やま…。」
するり、とベッドに運ぶ。
「やあ、…なまえでよんで…？」
「っ…涼介……」
ギシギシとスプリング音の響く部屋。
俺の下で乱れる山田は、俺の見たことない表情をしていて。
「ふぁ…っ、ゆーと…、おっきぃ…！」
「…はっ、涼介…っ、締めすぎ…」
…でもこの蕩けた表情にしているのは俺じゃない。
こいつが心の底で望んでいるのは、俺からの愛じゃないんだ。
「ゆ、…と、だして…ぁぁ…っ！」
「ちゃんと受けとめろよ…っ！」
…山田、俺、ほんとにおまえのこと愛してるよ。
「ゆーと……、すきだよ…ふふ」
おまえのためなら、自分だって捨てられるくらいに。
「俺も、愛してるよ……やま…。」
Disappear fin.
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作者名：海月 | 作成日時：2020年5月2日 14時
