今度は指にして？【arym】 (ページ43)

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有岡side

クレープを注文して、待っている間

ソワソワと落ち着きのない山田

有「そんな慌てたってすぐには出てこないよ笑」
山「ん゛～っ！でも気になるの！！」

わんこのようにうろちょろする山田の手を掴むと、
途端に大人しくなる

飼い主にリードを握られたように俺の隣でクレープを待つ山田

その頬がほんのりと赤く染っていることを俺は知らない

「お待たせしましたー」

メイドのお姉さんがクレープをカラフルな紙に包んで渡してくれる

山「ありがとうございます」

受け取ったクレープを見て、頬を緩める山田

有「あ、山田。ここ、座れるからここで食べよ」
そう言って2人の席を確保

山「じゃあ大ちゃん、いただきます！」

はむっと大きく口を開けて、クレープを食べる山田

俺はそんな山田をみつめて幸せな気持ちになる

山「……っ！！大ちゃんっ！これめちゃくちゃ美味しい～～っっ」

そんな俺の視線には気づかない山田は、頬を赤くさせて嬉しそうな表情で俺を見る

山「大ちゃんも、あげる」

ん！と言って差し出されたクレープを口に含むとふわりとクリームの甘さといちごの酸っぱさがマッチしていて美味しい

有「ほんとだ！めちゃくちゃうめえな！」

なんて山田と盛り上がっていると

「あの、ロミオの方ですか？」