今度は指にして？【arym】 (ページ4)

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有岡side

学校について、通されたのは応接室のようなところ

ソファふかふかだあ

なんて、気の抜けたことを考えながら担任の先生が来るのを待つ

コンコン

とノックがしてドアが開いた

薮「おおー！君が有岡くんか、俺は担任の薮宏太。よろしくな」

そう言って、ふにゃっと笑って俺に握手を求めてくる薮先生

有「有岡大貴です、よろしくお願いします！」

差し出された手を握り返す

薮「そうそう、こいつも紹介しなきゃだった！」

そう言って、薮先生が後ろを振り返る

薮先生の後ろに隠れていから全然気づかなかったけど、そこには人がいた

薮「ほら、山田挨拶して？」

薮先生が山田と呼ばれた男の子を俺の前に来るようにトンと背中を押す

その子はメガネで、男の子なのに髪が長くて顔の表情はまったく読めなくて

山「山田涼介です........、よろしくお願いします」

だけど、声がすごい柔らかかった

こんなに優しい穏やかな声の人いるんだなって思った

薮「山田はクラス委員だから、有岡分からないことがあったらなんでも聞くんだぞ～！！」

薮「なんて言ったって、うちのクラス委員は優秀だからなっ！！」
薮先生は山田くんの肩を抱いて、ドヤ顔をした

あははって乾いた笑い声をあげる山田くん

迷惑そうですよー、センセイ

薮「じゃあとりあえず、教室に行ってみんなの前で自己紹介よろしくな」