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知念side
心臓がバクバクいってる........
まさか、あいつらがこの街に来てるなんて........
有「ったく、なんなんだよ。あいつら........」
無事2人で人通りが多い駅に駆け込んだ僕達
あいつらもここまでは追ってこないだろう
有「なあ、知念？あいつらは知念のこと知ってる風だったけど、知念は知ってるの？」
大ちゃんはさっきまで息を整えていたはずなのに
もう真剣な目付きになっている
知「……っ！！」
それは大ちゃんには言えない
だって言ったら……
涼介との約束を破ることになる……
だけど……
このままじゃ涼介が危ないかもしれない……
ぽんっと頭の上に手が乗る
知「……大ちゃん」
有「言えないんだったら大丈夫なんだけど……、ただ心配で……」
八の字の眉をさらに、困らせて僕を見る大ちゃん
大ちゃんにだったら、言っても大丈夫かもしれない
ごめんね、涼介
約束破るね……
涼介のことが大事だから
いつも笑顔でいてほしいから……
今度こそ守りたいから……
そして
僕は涼介との約束を小学校から付き合ってきて初めて破ったんだ
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作者名：海月 | 作成日時：2019年10月10日 18時
