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と、そこにひかが現れた。
「うお、だいちゃん！どこ行くんだよ」
「トイレ…、すぐ戻るから…っ」
この場にいたくなくて離れたかったのに、ひかは俺の手を掴んだ。
…なんだよ、離して欲しいのに。
「お願い…1人にさせ「だめ、だいちゃん中入ろ」今は…っ！」
俺の制止なんて聞かず、ドアを開けたひか。
目の前には山田と裕翔がちょうど体を重ねたところだった…………………_______________。
…なんてことはなく、
パーンッと派手に鳴らされるクラッカー。
目の前をキラキラした紙が舞う。
「だいちゃん、山田、付き合って3年目おめでとーう！！」
「へ？」
間抜けな俺の声に皆が笑って肩を叩いてくる。…割と痛い。
「いやぁ、ごめんね？」
「山田から記念日だって聞いてサプライズしたくなったの！」
「大変だったあ〜」
「…っじゃあ、さっきのは！？山田と裕翔の…」
にこにこ笑う裕翔に詰め寄ると、軽くかわされて。
「じゃあ、登場してもらおっか。」
にやり、と怪しく笑った。
「じゃぁーん！！」
いのちゃんと知念が誇らしげに肩を押したその人物は…
俺の愛おしい人で。
「…やま、だ…それ………。」
震える指先で、山田に触れると恥ずかしそうに目を伏せる。
山田は真っ白なベールに覆われていて、手には小さなブーケ。
「衣装さんに借りたんだよ」
「俺らの手伝いのおかげだよな」
冷やかしてくる知念といのちゃんなんて視界に入らない。
純白のドレスに身を包んだ山田は…言葉では言い表せないほど綺麗で。
「どうな、ってんの……？裕翔とは？」
「裕翔に着替えるの手伝ってもらってただけだよ」
「！！…よか、った……っ！！」
思わず腕の中に引き寄せていた。
腕の中で小さく微笑んだ山田はゆっくり俺の背中に腕を回す。
「…ごめんね、びっくりさせちゃって…」
「んーん、いいよ。
…こんな綺麗な山田が見られたし。」
俺の言葉に頬を染める山田。
気を利かせたのか周りにメンバーは誰一人いなくなっていた。
「……ねぇ、このドレスってつまり、そういうこと…だよな？」
「…うん。」
長い睫毛を伏せてそっと目を瞑る山田に、
ベールをゆっくり上げて、そっとキスを落とした。
「…いつか、本物挙げような…」
「…約束だよ？」
小さな約束の印を薬指に残して、
俺たちはまたどちらからともなくキスをした。
薬指の印 fin.
ハジメテは君と（arym）リクエスト→←薬指の印（arym）
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海月(プロフ) - みのすけ。さん» こんばんは。リクエストありがとうございました！ (3月15日 2時) (
レス) @page33 id: a20ce45547 (このIDを非表示/違反報告)
みのすけ。(プロフ) - 久々にリクエスト失礼します！この短編集の1の方にあったありやまとたかいののお話（海のシーンがあった方のやつです）の続きがみたいです！もしよければお願いします！ (2021年2月16日 17時) (レス) id: 56294afed2 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 海月さん» 最高です。 (2020年7月18日 21時) (レス) id: e8758513e7 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - いちごさん» ありがたいお言葉すぎます...！！せみおくん、あんな感じでよろしかったですかね？？ (2020年7月18日 16時) (レス) id: a20ce45547 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 告白しますね。好きです。海月さん。 (2020年7月18日 16時) (レス) id: e8758513e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：海月 | 作成日時：2020年6月21日 12時
