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○○side
＿＿＿＿やってしまった。
何やってんだ私は。助けられた上にきちんとお礼もしないで逃げるなんて。
いくらナワーブとはいえ、親しき仲にも礼儀ありと言うのに…
しかも、ナワーブを置いていってしまった。
「…はぁっ……………エミリーさん」
「…○○！無事だったのね！さっきはごめんね。助けに行くことができなくて…ｯ」
「僕もごめんなさい！！すぐ逃げちゃって…まだ機会人形を使えば身代わりにできたかもしれないのに…」
どうやらトレイシーはもう先にエミリーの所に逃げることが出来ていたらしく、治療は終わって解読を進めているところだった。
この試合は私が戦犯なのになぁ、二人とも優しい。
「…ほんと、ごめん…私があんな所で吊られなかったら良かったのに…」
口に出さないと、自責の念で心が張り裂けそうになった。周りの皆からそんなことないよ、なんて声かけをしてもらう事を正当化させるだけの行為に過ぎないのに。
「今はそんなこと言ってもしょうがないわ。ほら、ナワーブ君がチェイスを引き受けてくれた代わりに私たちは解読よ」
○○は私と一緒に解読。トレイシーはここから1番近くにある教会の中で解読して、とテキパキ役割分担を決めてくれた。
ガチャ、ガチャガチャ。
無機質な音はやけに私の耳に入った。
…ナワーブ、お願いだから無事でいて。
そう心の中で願いつつ解読を進め
「………ここにいたんですね○○さん」
………………………………………え、
ハンター？
「ふふ、ビックリしたでしょう？ゲームが始まってから1回も使ってませんでしたからねぇ…瞬間移動は。」
猫なで声で言う白黒無常に、これまでにない程の殺意を覚えた。
ぼーっとする私に一撃を食らわせ、腕やら足やら怪我だらけになった。
「………ナワーブは…」
「ああ、彼ですか？もちろんダウンしてますよ。まあ近いうちに出血多量で死ぬでしょう」
＿＿＿＿ふざけるな。
「お前じゃ私の事をダウンさせるなんて夢のまた夢だから安心して負けとけ」
よし、このまま私が時間稼ぎをしていれば、エミリーとトレイシーの暗号解読が終わる。
仲直りを付けてるからその時にナワーブも助けに行こう。きっと仲直りを付けているに違いない。
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めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…！イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(＞＜) (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5号機ちゃん | 作成日時：2019年6月14日 22時
