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ああ、今日も5時には起きることができなかった。
いつも8時に起きている私にとっては、“早起き”と言うものは私の次元には無いと悟ると、一気にモチベーションが下がっていく。
うう…好きな人の為に起きれないなんて、なんて情けないのだ私よ！
「…まーたやってんなぁ？」
……ナワーブ。
朝っぱらからコイツの顔を見るなんて、きっと今日は星座占いだって12位に違いない。
「…元から私には5時起きなんて無理だったの。そんなもの、偶像の産物でしかないんだ…」
「カッコイイ言い方したって 早起きできませんでしたぁ って言ってるのと同じだわ」
ガシッと後頭部を押さえられると、わしゃわしゃと私の頭を撫で回す。
…あー、殺気、おさまれ。
「只今の時刻…ふむ、7時か。食堂へ向かいましょうプリンセス」
「ナワーブがプリンスだったら願い下げで」
「プリンスじゃなくて婚約者、な」
プリンスと婚約者の違いをもんもんと考え込んでいると、いつのまにか食堂に着いてたらしい。
朝食はエミリーがいつも作ってくれていて、栄養もバッチリで味付けも最高。さすが医師と言ったところか。
そして今朝の献立は焼き鮭と味噌汁と白米。
「…シンプル万歳ね」
「シンプルイズベスト！…だぜ、プリンセス」
「いつまでそれ続ける気よ」
…うまっ。
焼き鮭の塩の具合といったらちょうどいい塩梅だし、白米は綺麗に炊けていた。
「ん、うめえな。あー、○○これ好きっていってなかったっけ？やるよ」
チョイチョイとつまんで漬物を私の皿におく。
「…子供かお前は」
「僕子供だから漬物とか食べらんなーい！」
そんなグダグダな会話が続いたあと、何が始まるかというと攻防戦。
どうしてもあーん をさせたいナワーブとしたくない私のもつれ合いである。
「あ、の、さぁ！そんな…女が男に勝てると思ってんの！？何本気でやっ、て！」
「ハッ、勝負はぜんぶ本気でやらなきゃ面白くねぇだろーが？オラ、あーん！！」
……やばいやばい逃げろ逃げろ。
周りを見渡しても逃げ場が無くなり、口を半分開きかけていたその時。
「＿＿あの、食事中、な、んですけど」
不機嫌そうに口を開いたのは、私の想い人イソップ・カール君であった。
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めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…！イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(＞＜) (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5号機ちゃん | 作成日時：2019年6月14日 22時
