義理の息子はそらるさん

30 お願いだから ページ31

まふの家から帰る道が酷く長く感じる



彼方の家はまだだろうか



「か、なたの家...」



帰ってもいいのかな



いや、帰ってどうするの



許してもらう？馬鹿馬鹿しい



私彼方は本当のお母さんが亡くなった原因かもしれ

ない



「なら、きっと彼方は、っきゃ！」



足元に注意しないでぼーっと歩いていたせいで、階

段になっている事に気づかず足を滑らせてしまった








落ちるっっ！！








そ「葉月さん！」



「...あ、れ？彼方？」



そ「危ない、良かった落ちなくて」



彼方っ、



そ「...A、教えて欲しいんだけど、」








彼方の部屋まで帰り、向かい合って椅子に座った



「その...彼方のお母さんは、私の父親が此方さんの

会社のお金を使ったせいで、亡くなってしまったか

もしれないの」



そ「うん」



「でも、そのお金は...私の手術のために使ったらし

くて、だから...私が生きてるのは、」



そ「うん、」



「本当にごめんなさい...此方さんと結婚したのも、

その事を無かったことにするためだったの」



下を向くしかなくて、彼方の顔なんて見れない



いっそ許さないで、お願い



「私をうらn、」



そ「それ以上言わないで...自分を傷つけるのはやめ

て」



あぁ、本当に








優しいんだから



そ「...俺は、Aさんの笑顔が好きだよ」



「彼方...」



そ「母さんは、きっとAがこうやって元気で生活

できてるの喜んでるよ」






自分より人の幸せを願うから、って







彼方は私をみてそう言った



そ「...誰かさんみたいに、母さんも」



「っ、」



そ「父さんが言ってたよ、正式には結婚してないっ

て」



「...え？」



そ「ここを出ていくのも、Aさんの自由だよ」



ここを、出ていく...？



そ「...もう、Aさんは俺のお母さんじゃないから

ね」






お母さん、じゃない








そうかもね





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本当にごめんなさい



最初にそらるさん落ちをかきます

luzくん落ちと言っておりましたが申し訳ございません

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