義理の息子はそらるさん

29 私が生きてるのは ページ30

私の為、なんて



そんなの聞いたら、私は今まで何をしていたんだろうか


私がひどい顔をしていたのか、まふは眉を下げて私を心配そうに見つめた



ま「...父さんが、言ってたんだ。A、小さい頃病

気にかかってたらしいんだ。手術には膨大なお金が

かかる。でもそんなのすぐ用意できないし、借金を

してAの事助けたんだって。もちろん返済しない

といけないし、でも返済しきれなかったんだ。その

返済にそらるさんのお父さんの会社のお金を、」



じゃあ、私が生きてるのは、



こうやって、息をしているのは、



視界が涙で歪んで、鼻の奥はつーんとした



ま「...父さんは、母さんと離婚したのも、巻き込ま

ない為なんだよ。僕達に嘘ついたのも、自分で全部

抱え込んでっ...」



あぁ、もう



まふの気持ちが痛いほど分かるよ



こんな事言いたくないのは分かってるよ



私の弟はとても心優しい



まふを力いっぱい抱きしめた



「ごめんねまふ...私が彼方のお父さんの此方さんと

結婚、したのは...」



ま「ｸﾞｽｯ...うん、」



「交換条件だったの...お金を使い込んだ代わりに、

私が結婚すれば、無かったことにするって」



ま「そんな事、そらるさんのお父さんが言った

の...？」



「違うと思う。此方さんはすごい優しい人だから。

きっと誰かがそう仕向けたんだと思う」



ま「...そっ、か」



ごめんね、





お父さん__________







今までずっとお父さんの事恨んで来た自分が憎い









彼方に、私は合わせる顔が無い





家族を守るため、だなんて






今はとても胡散臭い







私は今まで何を守ってきたんだろう



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すみません、全然luzくん出てこないですねm(*_ _)m

luzくんルートと言ったのですが、すみません！！！！！

落ちはluzくんもそらるさんも書きます！絶対

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