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ヒロイン!140 ページ1

遠くで、光る何かがフワフワと飛んでいるのが見える。

それを見たらなぜか、『もう大丈夫だな』って思えた。

それがどこかに吸い込まれると、真っ暗だった目の前が少し明るくなった。

う「…ヴァンプ、聞こえる?」

なんでうらたさんの声がするんだろう。私は、私は、1人で攫われて…。

「うらたさ、」

変だなと思いつつ横を向くと、私の顔を覗き込むうらたさんがいた。近い。

うらたさんは私がちゃんと名前を呼んだことに安堵したのかゆっくりと離れていった。

坂「…ごめんなヴァンプ。僕の記憶背負わせて。我慢させてごめんな。」

後ろから坂田さんがえぐえぐ泣いてる声が聞こえる。

このめんどくさそうな状況は一体…。

う「坂田泣くなよ、まだ敵陣じゃん。さっきの爆発のせいで建物崩れかけてんだぞ。それに、放送のことだって気になるし…。」

えっほんとになんだ私が気を失ってる間に一体何があったんだてかいつ来たんだうらたさん達。ご迷惑おかけしました建物崩れる前に逃げましょう。

坂「ヴァンプの中に入ってるもう1人の血の主を姫に聞きたいんだけど…姫も気絶してて。」

姫さん気絶…。私のせい、だよね。

う「てかヴァンプ、記憶の声平気?もう1人のやつ、聞こえてるんじゃない?」

なんでうらたさんがそれ知ってるんですかって感じだけど、まあもういいや。それは置いとこう。

「なんか、気を失う前よりマシなんです。全然抑え込めるくらいです。」

そういえば、頭の中で鳴っていた…『俺』の声が、あまり聞こえなくなっていた。

…正直声の主の心当たりはあるけど、まだ確信はないし言えないよね。

それに、ほんとに心当たり通りの人の声なら…聞いておかなきゃいけない気がした。

ま「ちょ、うらたさんヴァンプの目が覚めたなら言ってくださいよ!!!」

あーまふまふさん今日もよく声が通りますことで。うるさい。

う「お前うるさい。まだ起きたばっかなんだから静かにしてやれ。」

うらたさんがめんどくさそうな目でまふまふさんを見る。

ま「ヴァンプも坂田もうらたさんもそんな目しないでください。」

真似っこして見たら拗ねた。かわいいか。

ヒロイン!141→



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瀬名 - 手の込んだストーリーで楽しませて貰いました!更新楽しみにしています (2022年1月17日 20時) (レス) @page33 id: 98687f67c1 (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメです。ものすごく面白かったです! 更新楽しみにしてます!! (2020年6月8日 20時) (レス) id: 72e374ec6b (このIDを非表示/違反報告)
神木(プロフ) - 更新再開!?今年いちばんの嬉しい出来事です!! (2020年4月13日 19時) (レス) id: ded004bcdf (このIDを非表示/違反報告)
とろんぼーん(プロフ) - うわああぁぁ更新再開嬉しすぎます…!コメ欄の下の方にいるりょうかの別垢です…笑 更新楽しみにしてます…! (2020年3月31日 10時) (レス) id: a6d44952a8 (このIDを非表示/違反報告)
癒亜(プロフ) - 更新再開ありがとうございます!この作品大好きなので嬉しいです!これからも無理せず、更新頑張ってください、! (2020年2月3日 8時) (レス) id: 28593f1c0e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神咲のあ | 作成日時:2018年4月22日 20時

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