ヒロイン!130 坂田side ページ40
どこかで自分を呼ぶ声がする。なぜかわからないけど、そんな感覚がたしかに自分の中で騒いでいた。
それにさっきからなんか…ふわふわする。
お酒飲んだときみたいな気分だ。
う「坂田?」
うらたさんが訝しげな顔をする。
きっと今、僕はとても変な顔をしてるんだろう。
なぜかにやけてしまう。そんな場合じゃないのわかってて抑えようとしてるけど、なぜか開放的な気分でそわそわする。
ま「…まさか。」
まふどんがすごい鋭い目つきでこっちを睨んでいる。
でも、なんでやろ。怖くない。不快にも思わない。
普段の僕は他人の視線が怖くて怯えているのに、今はなぜか平気。
まふどんが突然僕のネクタイに手をかけた。
坂「ちょっ、なに。」
ぐい、とまふくんを遠ざける。
ま「いいから動かないで。首筋に印があるかどうか見たいだけ。」
まふくんはイラついたように僕のネクタイを解いて髪の毛を避けて首筋の一点を指差した。
ま「このマーク、噛まれたことあるるすくんなら見覚えあるよね。」
まふくんがるすくんに言うと、るすくんが首筋を覗き込んで息を飲んだ。
そらるさん達は事態が飲み込めないようでぽかんとしている。
る「これ、ヴァンプに噛まれた傷につくやつ。能力解除とともに消えるやつ…。なんで。」
そこでなんか察した。そういえば前に噛まれたとき、光るコウモリを見た気がした。
ま「坂田さ、もしかして今気分良かったりしてない?ストレスが消えたような気分。」
なんでまふくんそんなこと…。
わかるんだよ。
僕の顔をみんなが見た。みんなすぐに『なんかいつもと違う』とわかったみたいで息を飲む声が聞こえた。
ま「ヴァンプが坂田の血を使ってる。…いや、無理やり飲まされたのかもしれないけど。文献に書いてあった通りだ…。」
まふくん、ヴァンプちゃんの力のこと調べてたんや。
でも、僕の力使ってるなら出て来られるやんな。あの子は強いから。僕らなんかいなくても余裕やろ。
もう少し待てば、帰ってくるよな。
ま「…そらるさん、Assassineの本拠地教えてください。」
ほっとした表情を浮かべた一同の中、まふくんだけが怒りの顔をしていた。
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神咲のあ(プロフ) - ももさん» ももさん、初コメありがとうございますー!!!ほんとに励みになりますありがとうございます。亀更新ですが是非是非これからもよろしくお願いします!!! (2018年4月13日 9時) (レス) id: 0cca539cb5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 初めてのコメント失礼します…!いつも続きの展開が気になってソワソワしてます(*´u`)無理なさらず頑張ってください…!応援してます! (2018年4月5日 21時) (レス) id: 514ce4152b (このIDを非表示/違反報告)
くりふわ@想伝(プロフ) - ああああああああああああああ天月すん!!!嬉しい!!!やばい!!(語彙力)取り敢えずありがとうございます!!!!!!!!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 77ed961b3e (このIDを非表示/違反報告)
神咲のあ(プロフ) - ヨワムシうさぎさん» ではツイッターにリプ送らせていただきますね! (2018年3月16日 15時) (レス) id: 0cca539cb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヨワムシうさぎ - 神咲のあさん» えっと、URLの貼り方というかそもそもURLがなんなのかわからないのでツイッターでよろしいでしょうか? 私のアカウントは「月夜の黒兎 @blackrabbit9603」です。 (2018年3月16日 15時) (レス) id: 9999d2d00f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神咲のあ | 作成日時:2018年2月12日 18時