ヒロイン!52 まふまふside ページ6
お互いの手の内を知っている戦い。負ける気はしなかった。
本当なら、僕が直接チックと戦ってぶちのめしたいけど、そらるさんが水属性でチックが火属性だから相性を考えたら僕はタックと戦うべきだ。
タ「…先輩の、うらみ。絶対、まけない。」
タックからはありえないくらいの怒気が漂って来ていた。
…仕方ないじゃん、タックの1番好きだった先輩殺しちゃったのも、不可抗力なんだから。
まぁ、そんなこと言っても聞かないよね。殺したのには変わりないんだから。
タックは僕と同じ闇属性。広範囲に闇を凝縮したみたいな弾丸を撃ちまくる能力を持つ。
弱点は確か、広範囲な分あまり威力が出ないこと、だっけな。
もちろん近距離で食らえばそれ相応にダメージがくる。
でも僕は大鎌だから近距離に寄ることはない。4、5発なら攻撃食らっても何とかなると思う。
あとは、余計な邪魔が入らなければ。
姫「まふくんっ、そらるさんっ」
急に聞こえた姫の声。
ぱんぱん、と二発発砲音。
足に猛烈な痛みと熱を伴って鉛玉が当たる。
ま「邪魔しないで!」
くっそ、足が重い。つかありえないくらい熱い。まじで最悪。激しいタイマンしてるとこに発砲とか何考えるんだよ姫は。
もう、ほんとむかつく。
タックが銃を撃つみたいに手を構えた隙を狙って首を刎ねた。
ま「…はぁ、っ、ぐ、」
どうやら当たりどころが悪かったらしく、ものすごく熱くて足が溶けてしまうような感覚すらする。
そ「まふまふ、大丈夫か!?」
どうやらそらるさんもチックに勝ったようで駆け寄ってきた。
ま「うらたさん…浦田さん呼んでください…」
べしゃり、座り込んで浦田さんを要請する。
だーめだこれ、立てないかも。
姫「まふくん大丈夫っ?私も治す…っ」
姫も寄ってきて撃たれた方の足を触ろうとする。
ま「やめて。姫、ほんとやめて。」
僕が本気で拒絶してるのがわかったのか、姫はバツの悪そうな顔をして走っていった。
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PaiN(プロフ) - 初コメント失礼します! いつも楽しみに拝見しています。様々な視点からのストーリー展開や、登場人物の心情など読みごたえがあってとても好きです!!これからも応援しています。更新頑張って下さい!! (2018年1月22日 23時) (レス) id: 7643d58d7b (このIDを非表示/違反報告)
はまぐり - 初コメ失礼します。少し気になったのですが、80話では主人公ちゃんの髪がラベンダーアッシュと描かれているのに対し、83話ではブルーアッシュと描かれていて、どっちなのかなー?と思いました。演出だったらすみません。更新頑張ってください。楽しみにしています! (2018年1月22日 22時) (レス) id: 7ecf9aae1c (このIDを非表示/違反報告)
96neko - 初コメント失礼します。更新頑張ってください! (2018年1月10日 4時) (レス) id: 35f8ab9167 (このIDを非表示/違反報告)
青いおにぎりちゃん(プロフ) - 面白いです!いつも更新楽しみにしています!ずきりが、図きりになってますよ!わざとだったらごめんなさい! (2018年1月9日 16時) (レス) id: 394a55dba2 (このIDを非表示/違反報告)
れる - 初コメ失礼します!こーゆー感じの小説大好物です。好きです(唐突)毎日のぞきにくるので更新頑張ってください!!楽しみにしています(´ω`)♭ (2018年1月7日 23時) (レス) id: e854100071 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神咲のあ | 作成日時:2017年12月19日 10時